舌が偏る 舌下神経麻痺 舌癖の治療 東京都にしむら治療院

ここ最近、何かの運動遂行機能の障害の患者さんが多数来院されています。
「足が動かない」
「手が動かない」
「手を口元に持っていくと震える」
「足が痙攣する」
がこれまでよく相談されていたものでした。
ほとんどが神経系のトラブルによる運動機能の障害だったので、大体の方が治るもしくは良くなっていきました。
今回新たに「舌が偏る、うまく動かない」といった舌下神経麻痺用の症状を来した方の変化が出ましたので勉強を兼ねて考察をしていきたいと思います。
体幹の筋肉が縮まると、その方向へと体は傾きねじれます。
力こぶが収縮すると肘は曲がり、太ももの前の筋肉が収縮すれば、膝が伸びます。
しかし、筋肉で構成される舌は収縮すれば伸びるという性質があるため、機能障害が起こった時には舌は患側へとよる傾向があります。そんな特異な性質のある舌の障害について、症例を元に考えていきたいと思います。

舌の麻痺が幼い頃からあり、構音障害(発音の障害)を来している。

口をすぼめることが難しいのと、下を突き出すと左に偏ってしまう。
病院では、舌の奥が麻痺しているとの診断で、脳深部刺激療法を行いましたが、舌が偏るのは逆に強くなっていましました。
もともと脳に特に目立った異常がなかったため、治療は中止し、現在に至る。
先天的な右半身の麻痺が少しあるのが影響しているのかもしれませんが、今回施術にあたって「空間認識」も踏まえて治療にあたりました。
頚椎は右屈しているため下顎は右にスライドしており、右の顎関節は緊張が強く、口を開けると下顎は右に寄ってしまいます。
「下顎は右に、舌は左に偏ってしまう」
こういった現象が関連あるのであれば、顎関節に対する治療と変わりませんので、私の対応範囲であることがわかります。
temporomandibular joint mobility
実際に頚椎を安定させ、下顎の調整を行うと舌はまっすぐ伸び出し、口すぼめもしやすくなりました。
舌の動きは舌下神経によって支配されています。
舌下神経が麻痺すると、舌は患側に曲がるのです。
つまり今回の左偏るのは左側の舌下神経の機能障害であることはわかります。
実際に脳深部刺激の電極は左の脳にありました。
もし舌下神経の機能障害が、脳による問題ではなく、顎関節の機能の障害によって起こっているものだとしたら・・・。
そもそも舌は下顎に付着してるものですので、下顎が偏れば、下顎に付着する舌が示すまっすぐと、身体の中心からの真っ直ぐは違ったものとなってしまいます。
「めまい」という症状があるように、舌も前後左右を混同することがあるのかもしれません。
今回の方と同様の「舌の機能障害」を患う他の患者さんにも対応できるかわかりませんが、変わる人もいるということも経験することができました。
今後も良い変化が続くことを祈りつつ、精進を続けたいと思います。
今回ご縁をいただきました、お医者様にも感謝申し上げます。いつもありがとうございます。
今回の経験を歯科医師の先生と議論した際に、「舌癖」というものが矯正歯科分野で盛んになってきている話を教えていただきました。
舌の筋機能障害に対するトレーニングです。
とても良いトレーニングでしたので舌のトラブルを抱える方にご紹介をしていきたいと思います。
歯科医師の先生にもこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院 西村 公典

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