どの症状が脊柱管狭窄症によるもの? 足のしびれ・股関節の痛み・腰痛

当院の来院で一番多いのが腰下肢痛で、その中でも脊柱管狭窄症と診断されている人が大部分を占めます。
腰部脊柱管狭窄症と言えば、手術が適応とされる疾患であり、実際に手術をされている人は、当院に来院されている方の3割くらいはいらっしゃいます。
なぜ手術をされているのに、腰下肢痛で来院されるのかと言えば、もちろん手術で症状が緩和されないからです。
抱えていた症状のうち、いくつかは改善され、いくつかは残るといった結果から推測するに、抱えている症状が、『腰部脊柱管狭窄症』という一つの病態では言い表すことができないほど多様な病態が絡んでいることが予測できます。
腰部脊柱管狭窄症の症状

現在は多様な病態が身体の中で共存している中で様々な症状を出していることが理解されてきました。

腰部脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の手術で一番効果が表れにくいのが ”足のしびれ” と言われています。
中には筋力低下を起こしていて、”しびれ”  や ”感覚が鈍い” という感覚神経の障害だけでなく運動神経の障害まで起こっている方も多数います。
実際に「爪先立ちができない」として来院されている方はとても多く、手術後も改善されない方が、仙腸関節や腰背部、股関節の治療で改善しています。
まず、そのヒトの身体にどんな機能制限があるかを把握することが前進するための最初の一歩となります。
皆様は各関節の機能検査を受けてきているでしょうか?
画像による診断だけだったり、ただ足を上げたり、触れた触覚検査、腱反射だけで病名を診断されてはいませんか?
当院では背骨から骨盤、股関節、足首に至るまでの一つ一つの関節を検査し、抱える症状のどこがどの部分と関連しているのかを考えていきます。
変形性股関節症・腰部脊柱管狭窄症・仙腸関節炎の共存
実際のレントゲン画像と触診で得た情報をもとにモデルを作成してみました。
脊柱管狭窄症と診断され、症状は股関節の前方・外方・後方と、全体の痛みと痺れがあり、歩いているうちにだんだんと足が上がらなくなった方がいました。
確かに腰椎の変形も歪みも強く、狭窄症が認められるだろうといった触診具合でしたが、きちんと仙腸関節と股関節の可動性を上げることができた時、その方は途中休むこともなく歩けるようになりました。
この図を見ての通り、画面左側の右股関節は関節面が大腿骨に被さるように骨盤の傾斜を伴っています。
特に右の骨盤の傾きがひどいため、仙腸関節の機能異常も存在していることがわかります。
実際に仙腸関節を調整すると股関節の機能制限も改善してきました。
股関節の過剰な緊張が仙腸関節の異常をきたすとともに、骨盤の傾きがまた股関節の緊張を起こすと言った悪循環が存在しています。
また仙腸関節の不安定が腰部のスタビリティに影響を及ぼし、本来持っていた脊柱管狭窄症の状態を悪化させていたも考えられるでしょう。
こう言った複数の病態が同時に存在しているパターンはかなりの率で拝見します。
『脊柱管狭窄症』と診断されたヒトのうち、手術をしても良くならなかった人はほとんどこう言った現象を持っています。
手術したけど良くならない・手術した後から悪化した・できるだけ手術したくないなど、どんな方でも諦めずに身体の細かな分析と評価と改善を繰り返し行えば必ず光は見えてきます。
少しでもお力添えできれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

(サテライト治療室:埼玉県大宮、千葉県我孫子市、山口県長門市)

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

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腰臀部痛から鼠径部・下肢まで続く神経痛 腰仙関節と仙腸関節の機能異常

当院に通っている方で一番多いのが腰から起こる下肢痛でお悩みの方です。
腰痛はなく、坐骨神経痛だけの方から、腰痛で歩行困難となっている方、臀部痛が強くびっこをひく、足が思うように動かないといったように、人それぞれ症状は異なります。
症状が人それぞれ異なるように、腰部に存在する「腰仙関節」「仙腸関節」の状態も様々です。
今回は、膝の伸びないことによって起こった骨盤の傾きが下肢全体への痛みへと波及した事例をもとに、腰仙関節・仙腸関節の機能制限から起こる下肢の痛みについて症例をもとに当院での治療計画について説明します。
今日は左の腰下肢痛に悩み、腿(もも)から膝にかけての痛みと痺れが強く、歩行がままならないという方の症例をご紹介します。
腰部はこのように左側の仙骨が後ろになるように捻られており、さらに仙骨の左側が下方に変位するように傾いています。
腰下肢痛 歪み
おそらく、この傾きが立位や座位での左側の坐骨神経を障害しているように見えます。
しかし、今回の症状の腿から膝にかけての痛みは外側から前面にかけても生じているため、大腿神経や外側大腿皮神経といった部分にも影響を受けていることが予想だれます。
確かに第3腰椎/第4腰椎間は狭くなっており、大腿神経も障害されているようです。さらには左の仙腸関節の緊張が強く、可動性が落ちていることからも、仙腸関節由来の鼠蹊部痛や下肢痛の痛みも同時に出現しているようでした。
関節のあそびの触診(モーション・パルペーション)によって、原因関節が特定できたらあとはそこを緩めるだけです。
仙骨の緊張が一番強く、股関節や膝関節を優しく緩めた後に再度仙腸関節にアプローチすると緩んでくれました。
仙骨の上方への可動性
仙腸関節
仙腸関節のテクニック
話を聞けば、最初は膝の痛みがあって整形外科で膝の治療をしていたがそれから少しずつ下肢全体に痛みが広がっていったと、時系列を思い出されていました。
つまりは膝の痛み(背景に腰椎の3番の機能不全)があり、そこから膝が伸びなくなって骨盤の傾斜につながり、仙腸関節の可動性の制限を起こして最終的に、下肢全体と歩行障害となったと仮定できました。
治療後は経過が良く、週一回の治療から現在は3週に一回でも歩行には問題ない程度にまで改善してきています。
腰部とそれに付随する下肢の痛みにお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院 西村 公典

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What is Joint Play? What is Motion Palpation?

In recent years in Japan, greater focus has been placed on a condition called “joint dysfunction” as the reason behind many people’s back pain, stiff shoulders, and joint pain.
This condition refers to when joints responsible for what is called “joint play” are moved, and the movement that occurs in the adjoining ends of the bone is irregular; this abnormality cannot be picked up by an X-ray, MRI, or any other method of diagnostic imaging.

One of my skills which is called “Motion Palpation” is a method of examining “Joint Play”.
I provide the treatment so-called Manipulation, Mobilizaiton against disorder of  joint play.


All synovial and secondary cartilaginous joints, to some extent, are capable of an active range-of-motion, termed voluntary movement.
There is a small range of movement that can be obtained only passively by the examiner.

This movement is called joint play, or accessory movement.

Theses accessory movements are not under voluntary control.

In 1949, Mennell introduced through the investigation of arthrokinematic approach involving the voluntary movements on full range motion;
this movement named the Joint Play distributed the main factors of the concomitant movement of the joint. 

My method is to treat abnormalities of the intra-articular movements such as joint play, rolling, sliding, and spinning of the joint surface.
Thereby taking  care of restricted synovial joints

Motion palpation is a method of examining joint play.
Motion palpation’s strong point is as a diagnostic tool. 
Good motion palpation skills are always proceeded by good static palpation skills
Motion palpation is a method of examining joint play and diagnostic tool.
But if you add a slight pressure, motion palpation become tool of treatment.

 

 

Nishimura Acupuncture & Osteopathic clinic

Yamada building, 5-27-5, Shiba, Minato-ku,  Tokyo.

mail: nishimura@hari.space

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腰椎椎間板ヘルニア有する患者の検査と治療 東京都港区にしむら治療院

「腰椎椎間板ヘルニア」の治療というよりは、

「腰椎椎間板ヘルニアを有する患者さんの治療」という方が正しいと思っています。

 

当院には腰椎椎間板ヘルニアをお持ちの患者さんがたくさんおりますが、何人かを除いては、皆さん痛みや痺れが改善されています。

恐らく、MRIを撮影するとヘルニア自体は改善していない人もいると思います。

しかし、なぜ良くなるのか、

それはヘルニア以外で起こっている痛みの原因を検査し治療していくからです。

今日はヘルニアを抱えていた患者さんが、腰・背中・股関節・膝関節・足関節の治療で腰痛が治った例をご紹介します。

 

40代男性 デスクワーク 車の乗り降りで腰を痛める

症状:主に右腰下肢の痛みとしびれ、随伴で膝下から足首の重だるさとしびれ、足が吊る、背中のコリ感、目の疲れ

 

歩行動作を撮影すると右腰が前にねじれて歩いているのが確認できます。

下肢伸展挙上テスト15°で座骨神経痛が再現されているため、かなり深刻な状態でした。

SLR検査
下肢伸展挙上テストSLR

SLR時に足関節の内反・膝関節の内旋・股関節の内旋・腰椎の伸展の緊張を感じたため、各関節の検査と治療を行いました。

 

股関節外旋制限・外転制限・屈曲制限が強く、マイクロ牽引法で各制限を少し取り除いていきます。

股関節のマイクロ牽引法
股関節のマイクロ牽引法
股関節のマイクロ牽引法2
股関節のマイクロ牽引法2

次に膝関節と足関節を緩めていきました。

IMG_2822
距骨・踵骨のモビリゼーション
IMG_2823
膝関節の牽引法

するとSLRは20°から30°になり、右の下腿の重さが取れました。

 

うつぶせは長く耐えられないため、側臥位の仙腸関節の治療を行いました。

仙腸関節 側臥位
仙腸関節 側臥位

するとSLRはさらに35°まで改善し、健側と比べると10°の差まで改善しました。

座ると右腰の詰まった感じ、重い感じは未だ存在し、次に腰椎の圧迫がかかっている部分の改善へと向かいました。

胸腰椎座位モビリゼーション
胸腰椎座位モビリゼーション

腰にかかる重みが、普段感じている背中のこりの部分を取り除くと改善されたため、普段の背中の緊張が腰の痛みを強めていることもわかりました。

 

腰の痛み・足の痺れでお困りの方のお役に立てれば幸いです。

にしむら治療院ホームページ

03-6435-2437

 

 

腰椎椎間板ヘルニアの理学検査であるSLR検査を例にご紹介致します。

SLR検査

この検査は30°〜70°の範囲で坐骨神経に沿った痛みがあれば、腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高いとされる検査です。

しかし、体が硬い人はお分かりかと思うのですが、多くの人はこの検査で坐骨神経に沿った痛みが出ます。

中には画像検査でヘルニアを持っていれば、その人の痛みがヘルニア以外の問題が関わっていたとしても、その人の病名は「腰椎椎間板ヘルニア」とされてしまいます。

手術後に余計悪くなる腰の痛みはこの場合です。

 

当院ではこの検査を治療部位を見つけるための検査、そして治療効果を判断するための検査として用いています。

 

整形外科や理学療法士で構成されるAKA療法は同様にSLRを検査と治療効果判定として用いています。

 

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