肩と肘の痛みの多様性 バレーボール 野球 ゴルフ バトミントン サーフィン

五輪メダリストからプロ、そしてサンデーアスリートまで様々な方の治療を通して身体への理解へ漸進させていただき患者様皆様に感謝申し上げます。

様々な種目のアスリートのケアをさせていただき、肩や肘の疾患が同じであっても治療の方法が異なることを経験させていただいています。

今回は『肩と肘の痛みのスポーツにおける相違について説明したいと思います。

バレーボール、野球、ゴルフ、バトミントン、テニス、サーフィン、スノーボードを例にして検査と評価の方法を説明します。

まず競技の分類をすると、バレーボール、バトミントン、テニスはネット競技であり、打点の高さが技術の一つとなります。

その点、野球、ゴルフやサーフィンなどは腕の上がる高さは問題ありません。

ネット競技の中でも、バレーボールのアタッカーは常に高い打点を必要とされるので、手の平が一番高くなるように、身体を側屈させます。つまり側屈に置いて問題があると肩に問題を起こしやすくなります。

テニスやバトミントンはサーブやスマッシュに置いてはバレーボールと同様の点もありますが、通常は常に高い必要ではありません。
バレーボールと異なる点は、「手の甲側で打つバックハンド」、と「手の平側で打つフォアハンド」を瞬時に打ち返るため、内旋・外旋と呼ばれる肩の回旋と肘の回内回外の問題が非常に大きな障害となります。

肩が痛くても肘の治療が必須です。同様に肘が痛くても肩の治療が必須です。

野球、ゴルフはどうでしょう。高さは必要ありません。
どういう特徴があるでしょう?

それはほぼ同一の動きを繰り返すことではないでしょうか?
それも全く同一ではなく、野球のピッチングであれば、相手には同様の動作に見せておいて、「フォロースルーの最終時の動き」と「ボールの握り方」のみでボールに変化を出さなければなりません。

指の可動域手指の神経機構、そして繰り返す動きの安定感などを検査する必要があります。

ピッチャーがよく感じる肘の違和感や肩の違和感というのは、すでに身体のどこかの関節において制限が起きている結果ですので、この状態でしっかりと検査と治療をすることが重要です。

ポジションによって投げ方が異なったり、バッティングによる手首の負傷など既往歴も関与します。

自分自身との戦いであるゴルフでは、ほとんどの原因はメンタルではなく身体です。これはよく勘違いされており、身体が整うと必ずスコアは上がります。

メンタルトレーニングは時に虚勢へと発展し、間違った方向へと進む危険性があるので、大会当日まではフィジカルに目を向けることが必須です。

では最後にサーフィン・スノーボードについてです。

どちらも足の動きに対するバランスを取るために腕を使っていることが特徴の競技です。
ですので体幹や骨盤の回旋の問題や下肢の力の入り方も肩の痛みと関与します。

スノーボードは転倒による外傷を機に痛みが慢性化している人も多いので、どう転倒していたかによって検査と治療を組み立てなければなりません。

サーフィンの場合はパドリングと呼ばれる動作もあり、身体を安定させながら腕を動かす動作も必要なため、体幹の固定と肩の可動性の関連も検査します。

例えば、腱板損傷であっても、二頭筋腱鞘炎という同じ疾患を抱えていても、競技によって必要とされる細かい検査は異なるため、一人一人合わせた検査が必要です。

肘や肩の痛みで苦悩する方のお力になれれば幸いです。

 

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

Share This:

仙腸関節と股関節の痛みと機能制限 東京都港区にしむら治療院

股関節の問題はすぐさま歩行動作に影響を来します。

今日は仙腸関節の問題によって股関節の痛みと機能制限が起こしていた症例をご紹介致します。

前回も股関節の疾患であるFAIというインピンジメントについて考察を述べましたが、今回も仙腸関節と股関節の関連についてお話しします。

 

股関節のインピンジメントFAIについてはこちら

 

40代女性:右股関節の痛みと可動域制限があり、歩行障害となる。

足を引きづりながら歩く感じで、足が重く上がらない。

長く歩くと股関節の付け根にも痛みが起こり、安静時も痛みがしばらく続く。

股関節の痛みが起こる前に足首を捻挫して転んでいることが影響していそうだと、本人は思っていました。

 

足首の可動域は

背屈 R10° L30°  底屈 R50° L60°

触診すると、距骨の内方の上方変位外方の前方変位が認められ、
まだ捻挫の後遺症がある様に感じれました。

距骨の可動性
距骨の可動性

 

股関節の可動域は

屈曲 R80° L110°  外転 R15° L35°  内転 R15° L20°

伸展 R0° L10°

股関節を構成する大腿骨の大転子は、右側が大きく張り出しており、外側に開きにくい(歩行時の安定に影響)状態はこの変位によることが考えられました。

大転子の触診
大転子の触診

 

股関節の可動域を検査している最中に、骨盤に付着する筋肉が痙攣する様に抵抗をしていたため、骨盤の触診を細かく行うと、
右の仙腸関節が左に比べて開いており、捻挫の様にグラグラな状態でした。

仙腸関節のHyper mobility
仙腸関節のHyper mobility
腸骨の外方変位
腸骨の外方変位

参考図書:カイロプラクティックノート2

カイロプラクティック・ノート 2 モーション・パルペーション修得のために
中川 貴雄
科学新聞社出版局
売り上げランキング: 62,162

読むだけでなく、技術の習得も必要です。セミナーについてはこちら

 

恐らく、仙腸関節がグラグラなために、股関節が固定の役割を果たすことで、身体を安定させていたものと思われました。

腸骨の外方変位を改善すると、股関節の可動域が大きく改善しました。

痛みはまだあったため、支配神経である上部腰椎の問題を探し、改善させると股関節の痛みも改善しました。

 

しかし歩行時の股関節の痛みの大きな変化は、足首の治療でした。

距骨内側上方変位
距骨内側上方変位
距骨下関節による床反力の均一化
距骨下関節による床反力の均一化

参考図書

下腿と足の痛み (整形外科痛みへのアプローチ)
南江堂
売り上げランキング: 95,772

距骨の内側の上方変位と呼ばれる状態はこのように、脛骨の内側にだけ力を加えてしまいます。

その力は膝を通り股関節へと続きます。

足首の機能改善によって、一点にかかっていた力は分散できる様になり、股関節から骨盤を抜けて腰部へと力を逃がすことを可能にしました。

 

動かした時の痛みは仙腸関節の関与が最も強く、歩行時に起こる床反力に対しての痛みは足首から来ていたことがわかりました。

 

前回にもお話しした様に、仙腸関節の変位は股関節を構成する寛骨臼の向きの変化を起こします。

その変化は股関節の動きに大きく影響を与えてしまします。

同様に足首の変化も股関節にかかる力も変えてしまうため、足首からも動作の分析が必要になってきます。

 

股関節や足の痛みでお困りの方のお力になれれば幸いです。

 

Share This:

ゴルフスイング リストターンは肘の運動 東京都にしむら治療院

ゴルフの解剖学 股関節と仙腸関節についてはこちら

フォロー時の左肘の働きはこちら

手のこわばりについてはこちら

ライ角と腱鞘炎の関連について

 

ゴルフのスイング動作を関節機能学で考えていきます。

当院ではエクササイズ・ストレッチやトレーニングでは改善することのできないcomponent movement / joint mobility に対する施術を行っています。

野球・テニス・水泳・バトミントン・卓球など手を動かすスポーツから日常動作にも通づる事ですが、ゴルフスイングに焦点を絞ってご紹介致します。

 

今日はフォロー時の右肩の痛み(右利き)や、フォロー時の右肩のひっかかりに対する症例と共に、肘の機能改善の重要性についてお話ししていきたいと思います。

 

ゴルフのスイングの中で「リストターン」という言葉があります。

「リスト wrist」と聞いて、「手首」としてイメージするかもしれませんが、この運動は「肘の運動」です。

手の平を返す動き、この動きは肘で行われていて、回内回外と言います。

手を返す動き(回内外)と解剖
手を返す動き(回内外)と解剖

 

もしこの回内・回外の機能制限が起きるとどうなるでしょう?

この捻る動きは肩の代償動作によって行われなければなりません。

肩関節の内旋と外旋に移行していきます。

肘の回内外と肩の内旋外旋 協調運動
肘の回内外と肩の内旋外旋

この肘関節の回内と肩の内旋、回外と外旋の運動は協調運動cordination と呼ばれ無意識に連動しています。

 

肘の屈曲角度によっては、肩関節の外転と内転へと移行するため、その人のスイング時の肘の角度によって、見方を変える必要はあります。

 

大切なのは、この肘の回内と回外に制限がある場合は、肩に回旋や挙げたり降ろしたりという、スイング動作には欠かせない動きを妨げてしまうという点です。

実際に当院で肩や手首の痛みを持って来院している方の多くは肘関節の機能改善によって、痛みがかなり軽減します。

 

痛みがなくても、「スイング動作を変えたいが、癖が取れない」このような場合には、必ずどこかにそのフォームになってしまう原因が存在します。

その一つにこの肘関節の可動性joint play / mobility / intra-articular movement の問題があります。

 

50代男性:趣味ゴルフ

スイング時に左肩で引っ張りたいのだが、どうしてもフォロー時に右肩の前が詰まる感じがして、左手を意識したくてもできない。

日常中の右肩の動作時のひっかかりが出て来院に至る。

 

いわゆるインピンジメント症候群と呼ばれる状態で、肩を挙げた時に引っ掛かりと痛み、腕を高く上げると痛みが消失する状態でした。

肩の外転可動域テスト
肩の外転可動域テスト

60°〜120°の辺りで引っ掛かりと痛みを訴えるとインピンジメント症候群の可能性が高い

 

痛みは二頭筋の腱鞘部分で二頭筋腱鞘炎も同時に患っているようでした。

二頭筋はそもそも肘の運動(回外筋)にも関与するために、肘の検査を行ってみました。

 

肘関節の可動域

回内 R45° L60°  回外 R45° L80° でした。

ともに右側が制限されており、肘関節の可動性から治療していきました。

橈骨の回内
橈骨の回内検査
機能検査
橈骨の離開と回内外の機能改善

 

肘の回内外の可動性を取り戻すと、肩の二頭筋腱鞘部の痛みも改善し、肩関節のインピンジメントもかなり改善しました。

何よりも驚かれていたのは、スイングのフォロー時の肩の詰まりがなくなっていたことです。

 

肩関節で言うと「内転」と呼ばれる動作において、「内旋」も同時に加わってしまうと、大胸筋が完全収縮してしまい、肩の内側で詰まり管を感じる方は多くなります。

さらに内旋が行われると、肩の大結節と呼ばれる骨の隆起部分が関節内の方へと向くため、肩の運動性自体が制限されやすくなります。

 

鎖骨の可動性の改善や、体幹の回旋も改善させる必要がありましたが、肘関節が肩の症状に大きく関わっていたことを経験させていただきました。

 

今回も、健康を理解するための前進を可能にしていただき、すべての患者様に感謝申し上げます。

 

健康に過ごす手助けが少しでもできましたら幸いです。

相談等、気軽にご連絡ください。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

 

 

 

 

Share This:

投球と肘の痛み 肩のインピンジメント 東京都にしむら治療院

離断性骨軟骨炎・関節ネズミ・野球肘など、野球で起こる肘の疾患はいくつか存在しています。

程度によって手術が必要となりますが、
関節の遊びjoint playと呼ばれる(可動性joint mobility / 関節包内運動intra articular movement )
関節の動きを構成するための小さな動きを改善することで症状はだいぶ軽減します。

そして何よりも大切なのは、
症状や疾患となって主観的に感じられるようになってしまう前に、
この関節の遊びの運動はすでに異常が起きている・・・。

つまりは日頃からこの関節の動きを検査していれば、肘の痛みが起こる前に対応できるのです。

例えば、「ちょっとした腕の張り」や、「いつもよりもちょっと固いな」という時にすでに関節の遊びに問題が起き始めています。

 

当院では、この関節の遊びを検査し治療することによって、肘や肩、手の痛みやスポーツにおけるコンディショニングに効果を出しています。

当院で行っている治療概要

肘の機能制限と上肢の症状

腱鞘炎の治し方(肘との関連)

ゴルフのフォームと肘の機能

肩の可動域改善に対する分析

 

肩関節のインピンジメントと動作時における痛みが、肘の関節可動性を改善することによって改善した症例をご紹介します。

 

30代男性

既往歴:学生時代に野球によって離断性骨軟骨炎となり、手術をしています。

現在、野球はほとんどしていないが、最近になって段々と腕が上がりづらくなり、今では肩を動かした時にゴリッという音と痛みが出現。

いわゆる肩のインピンジメントが起きていることが予測でき、さらに可動域の低下も起きています。

 

通常通り、頸椎・胸椎や腰椎・骨盤の可動性を検査し治療をすると、

肩関節の可動域
外転85°→120° 屈曲90°→110°

に改善、インピンジメント消失するものの、まだ可動域は改善しきれません。

そこで既往歴にもあった肘の問題に目を向け、肘関節の機能を検査すると、

尺骨の上方変位・肘頭の内方変位・橈骨の後方変位・上方変位・回内可動性制限がありました。

機能検査
下方可動性検査
肘関節のモビリゼーション
肘関節の関節可動性検査

 

手術しているため、本来ある可動性に戻せるとは限りませんが、尺骨についてはだいぶ動きを取り戻すことができました。

 

その後に肩の可動域を計ると、
外転140° 屈曲150°
と大きく改善しました。

肘の緊張が、二関節筋である、三頭筋や二頭筋の緊張を起こし、肩の機能を制限していた様に思われます。

 

上肢の問題を抱える患者様、それを支える医療従事者にとって少しでもお力になれれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

 

当院も講師として参加している関節の遊びを検査し改善する治療法を学ぶための教科書はこちら

Share This:

腕を降ろす時に痛む クリック音 東京都にしむら治療院

一月に入り、「腕を降ろす時に肩が痛む」という患者さんが続けて三人ほどいらっしゃいましたのでご紹介したいと思います。

どの方も治った理由は異なるため、「症状と病態から治療法が決まるのではなく、どこからのストレスが症状と病態を引き起こしているのか」を考えなければ一向に良くならないことがわかります。

 

一人目の患者さんは、左肩腱板の手術の既往歴があるが、左の腕を降ろす時にクリック音があり、左の骨盤で改善しました。

二人目の患者さんは、右の腕を降ろす時にクリック音があり、左の肩の治療で改善しました。

三人目の患者さんは、右腕を降ろす時に痛みがあり、右の肩の治療で改善しました。

 

このように痛い肩と反対側の部位、その他にも肩と離れた腰で変わることがあるため、全身の細かいスクリーニングが必要になってきます。

 

肩のインピンジメント障害や腱板損傷を患っている方の肩の動きは、スムーズではありません。

そして何よりも、肩のひっかかりや痛みが生じる少し前の段階で、必ず全身のどこかに異常な緊張が起こります。

その緊張が肩のスムーズな動きの制限を引き起こし、最終的に痛み、もしくはクリック音、ひっかかりを起こすのです。

ですので「肩の腱板損傷」という病態を追いかけていても変化は出ません。

その人の方にストレスをかけている予備動作の変化を捉える必要があります。

 

一人目として紹介しました、左肩の手術歴のある患者さんは、クリックと痛みが起こる前に肩甲骨が上昇(運動学的には挙上)を始めます。

その肩甲骨の挙上が起こる前には体幹が左に傾きます(左屈)。

その体幹の傾きの治療を行うと(Th11が左下方変位を起こしていた)、腕を上げる動作はとても軽くなったが、降ろす時にはやはり、体幹が傾いてしまい、肩甲骨の異常動作とクリックが起こりました。

そこで体幹が傾く前の予備動作にどのような変化があるかを細かく分析すると、骨盤が左に傾くのと同時に左腸骨が後ろに傾いていました。

その予備動作を正常に戻すと、腕を上げる動作も降ろす動作も問題なくスムーズになりました。

 

二人目の患者さんも、肩のクリックが起こる前に右の肩甲骨が挙上します。

肩甲骨を止める様なエクササイズを行っても、どうしても肩甲骨が浮いてきてしまいます。

肩甲骨が浮く寸前の動作を分析すると、左の上部胸椎が盛り上がってきていました。

検査すると第3胸椎の左側が上方へ、右側が下方へと緊張を起こします。
(専門用語でTh3のLPS)

右横突起は下方へと下がるものの柔らかいのに対して、左横突起は上方へ強く緊張を起こすため、左横突起の可動性を改善させてみると、その瞬間から右腕を降ろす時のクリック音がなくなりました。

 

三人目の患者さんは、通常肩ではスムーズに動くはずの

「手のひらを上に無得ている、腕を上げた際に痛い。」

そして通常、症状のでやすい

「手のひらを下に向けていると腕は上がらないが痛くはない」

といった症状だったので、手のひらを返す動きと関連のある肘の関節を治療しました。

可動域はやや改善するものの、腕を降ろす時の痛みは相変わらずでした。

頸椎の右側(患側は右)が凸となるカーブを示し、緊張も強いため頸椎を治療すると肩の可動域はさらに改善したのですが、降ろす時の痛みは未だありました。

頸椎の治療をしても、すぐに頸の右凸のカーブは戻ってしまうので、カーブの起点となる部分の第3胸椎に異常な緊張があり、そこを治療しました。(Th3のPRS)

第3胸椎は右横突起の上方変位で、そこから第3頸椎までが右凸のカーブとなっていました。

第3胸椎をリリースすると、カーブは全体的に緩めに変わり、腕を降ろす時も痛くなく、可動域もさらに改善していました。

 

今ご紹介した様に、インピンジメント症候群、腱板損傷、クリック音、クレピタスサインなど、症状・病態は簡単に把握できますが、その人それぞれによって治る道筋は異なるのです

 

肩の痛みでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

 

 

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

 

長く続く肩板損傷・クリック音の症例報告はこちら

手術後も続く肩の痛み・腱板損傷・腱板断裂の症例報告はこちら

右肩を着いてからも続く肩の痛みの症例報告はこちら

Share This:

手術後も続く肩の痛み 腱板断裂 クリック インピンジメント 東京都港区にしむら治療院

スポーツ選手や一般の方も多く来院されている「肩のひっかかる痛み」ですが、手術されている方も多い肩の症状の一つです。

しかし、手術後も「肩の引っ掛かりと痛み」がなぜ続くのでしょうか?

ヒントは腰や股関節、その人が予てより悩まされる症状(例えば肩こり、外反母趾)などです。

多くは一週間に一度のペースで1ヶ月でだいたいの人が良くなる傾向にあります。

まずは、お電話にて症状についてご相談いただけたらと思います。

 

TEL: 03-6435-2437 Mail: nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

長く続く肩の痛みから腱板断裂へと移行し、手術するものの、クリックとその際の疼痛が改善されなかった方が頸椎・胸椎・腰椎および骨盤の施療によって改善した症例について報告致します。

 

患者さんの肩が訴えてくる緊張を捉え、異常な運動連鎖によって肩に痛みを起こしている場所を見つけ、そこから肩へのスムーズな流れを再度作り上げることが何よりも必要です。

 

一年前に腱板断裂を診断され、手術をされました。

術式などは日本ではないため私には分かりませんでしたが、恐らく縫合術だと思われます。

安静時痛や初動での疼痛はなくなったものの、可動域制限(外転75°で疼痛とインピンジメント、屈曲100°で疼痛、外転外旋じに上腕部に疼痛)と、腕を上げた状態での保持(電車の吊り輪を持つのが辛い)、そしてクリックと疼痛は以前変わらず時間が経過していました。

その後、腰痛も患い、来院に至りました。

 

肩の整形外科治療について学ぶためのお勧めの本はこちら

新版 肩診療マニュアル

新版 肩診療マニュアル

posted with amazlet at 15.12.21
乾 浩明 信原 克哉
医歯薬出版
売り上げランキング: 483,999

 

本人としてはまず腰痛を楽にしたい、それが良くなったら肩も少しずつ良くなれば、という話でしたが、肩を動かした際の体全体の流れとして、体幹の施術で肩にも変化が出ることが予測できたので、肩の経過も一緒に追っていきました。

 

運動連鎖のお勧めの本としてカパンディやキネシオロジーでも監修されている先生の本

 

身体の機能的触診を行った結果このような緊張がありました。

肩板断裂症例

左肩上方変位(rib1.2左上前方変位)
下部頸椎右回旋(C6/7左前上方変位・C4右後下方変位)
下部胸椎左屈(Th10,L1左下方変位)
腰椎右屈(Apex L3)
腸骨は左後下方変位・仙骨も左後下方変位

 

肩を動かした時の流れに違和感があったのは、左肩を挙げた際に腰がぐっと左側が落ちる様子でした。

流れで言えば、腰も背中も肩に協調する様に連動するのが、逆の方向へと動き出しています。

そこを代償する様に上部胸椎から頸椎で引っ張り上げようとするために頚神経の問題も起こしているような動きの流れでした。

腰の痛みに対する治療が、肩の動きに流れを作るのと関係が見られたため肩の変化を腰の治療後に確認する様にしました。

 

骨盤の治療に加えて肩甲上腕関節の後方の狭窄が見られたため棘下筋と小円筋のリリースも行いました。

仙腸関節
写真にある例では右腰をリリースしています

座位になると再度左腰が落ちる傾向があったので座位でのリリースも行う必要がありました。

胸腰椎座位モビリゼーション
胸腰椎座位モビリゼーション

長年の方の癖のため、数日後にはまたクリックが出現してしまいますが、治療後にはクリックが改善するため、体がなじむまでは何度も同様に機能改善をする必要がありましたが経過がよく、安定してきました。

 

長く続く肩のトラブルでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

ストレスの波及 肩の痛みと全身の機能

肩の可動域改善に対する分析

水泳と肩関節のひっかかり

 

運動連鎖によく紹介される肩板断裂後のストレス回避の運動連鎖があります。

ストレス回避による運動連鎖自体が、腕の可動制限を起こすこともあります。

機能評価と動きの分析が必ず必要です。

本のご紹介もした運動連鎖の本から一例をご紹介します
(参考図書:運動連鎖リンクする身体)

 

ストレス回避の運動連鎖
ストレス回避の運動連鎖

Share This: