肩が上がらない 腕が重い メカニカルな組織の緊張は全身に及ぶ

2年以上も肩が痛いままの患者さんが紹介されて来院され、すぐに腕は上がる様になりました。

何度か繰り返し痛みを再発するものの、治療後はまた上がる様になるため、定期的に今も診ています。

 

この患者さんは肩を治療したわけではありません。

来院した時に一番痛みの強かった腰の症状を治したことで、肩が突然動き出しました

長く治らなかったのも原因は腰にあったからでした。

 

50代女性、ダンスインストラクター

慢性化した肩の痛みで当院を紹介されていたものの、なかなか来院に至らず、ぎっくり腰のあとに10日ほど経過して、意を決して来院に至りました。

 

ぎっくり腰で来院されているので、まずは腰を診なければなりません。

念のため、肩の可動域と全身を診た時に、右腰の上の方がねじれるような緊張を確認できました。

ですので、腰の痛みはこれを解放してあげること、それができれば肩の可動域も改善する可能性があることが初見での印象でした。

 

実際の腰の痛みは両側の仙腸関節に起こり、立ち上がりが腰が抜ける感覚でした。

普段はダンスを教えているため、姿勢には自信があり、確かに腰が一旦乗るときれいな姿勢でした。

このような症状の場合は、背骨と背骨を結ぶ関節の椎間関節に動きの制限が起きる場合に起こりやすい症状です。

もしくは仙腸関節が捻挫の様に緩くなっている状態です。

骨盤は左に回旋しており、右の腸骨筋と腹斜筋が過緊張。

胸椎の11番から上は右凸の側弯、その下は左凸の側弯で、右の腰方形筋は短縮し、立ち上がり時に張り感を起こしていました。

 

右の股関節が外転制限を起こし、それが骨盤の傾斜へと波及しているようでした。

 

まずは右股関節の可動性を改善させ、その次に右骨盤の可動性の亢進状態を改善しました。

股関節牽引股関節のマイクロ牽引法

それから立ち上がり動作時は、仙腸関節あたりの腰が抜ける感覚は減り、動作の途中で腰の両脇が張り体が起こしづらい感覚が残りました。

腰方形筋を軽く伸ばし、胸椎11番と胸椎8番、腰椎の2番が右が下に引っ張られているのを動かすと即座に腰は動きを取り戻しました

 

IMG_2759座位の胸椎の調整

 

初見で得た右腰の捻れは胸椎11番と腰椎の2番に起因する緊張だったようです。

そのねじれがとれたら外から見ても、右肩がすっきりしていたので、試しに肩を動かしてもらうと、初見時80°だった可動域が130°まで改善。

頸椎の3番4番の狭くなっていた関節部分を開くとさらにスムーズに動き、長く抱えていた肩の痛みもともに改善しました。

 

組織のメカニカルな緊張は全身へと波及する。」

この言葉を実際に体験した治療体験でした。

肩や腰痛に苦しむ患者様のお力になれれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437

にしむら治療院ホームページ

 

このような組織の緊張が全身に影響するという考え方を軸にある書籍の紹介

 

関節のメッセージを聴け!―関節痛の予防と治療
ジャン・ピエール・バラル
科学新聞社出版局
売り上げランキング: 213,573
エンドレス・ウェブ―身体の動きをつくり出す筋膜の構造とつながり
R.Louis Schultz Rosemary Feitis
市村出版
売り上げランキング: 250,974
アナトミー・トレイン―徒手運動療法のための筋筋膜経線
トーマス・W.メイヤーズ 松下松雄
医学書院
売り上げランキング: 396,937

Share This:

「肩が上がらない 腕が重い メカニカルな組織の緊張は全身に及ぶ」への3件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です