肘の機能制限と上肢の症状 東京都にしむら治療院

週末はモーションパルペーション研究会のセミナーで「頸椎の機能検査」と「肘関節の機能検査」を教えてきました。

 

 

肘関節は非常に重要な役割を果たしますが、検査・評価ときちんと行われていない関節の一つです。

テニス肘や野球肘の様な肘の痛みがある場合も、疼痛誘発テストがほとんどで、肘関節の機能の検査をしているところはほぼありません

肩の問題や手の問題でも肘の機能制限は関わっているのに肘の検査は何もされていません

 

当院で行っている関節の遊びの検査と治療とその効果についてはこちら

腱鞘炎の治し方(肘との関連)

ゴルフのフォームと肘の機能

肩の可動域改善に対する分析

 

こうして肘について考えてみると、肩や手に比べて意識していない様に思えます。

それこそ肩と手の動きの協調運動を行うために、必ず肘関節は正常に行われなければなりません。

受動的な役割の方が多いために、意識されないのかもしれません。

だからこそ、我々は肘関節の状態検査を行い、問題を表へと抽出しなければなりません。

 

まず関節の機能について考えていきましょう。そこからどのような問題に対して肘の検査が必要であるかわかってきます。

動きは単純な曲げ伸ばし屈曲伸展と、手の平を返す動きである回内回外と呼ばれる回旋の動きの2種類です。

つまり手の平を下にしているタイピング作業や、手の平を上に向けなければならないような大きな荷物を抱える動作では肘の関節は回内外の可動できる範囲の最終域で保持しなければなりません。

もし、この回旋に問題があった場合は、肩や手に捻れのストレスが生まれ、痛みが出ます。

腱炎・腱鞘炎と呼ばれる筋肉や関節の炎症には、他の関節の機能制限が含まれていることがほとんどなのです。

 

可動域としては屈曲伸展・回内回外の二種類ですが、関節の遊びはすべての多軸性です。

関節の遊びを検査する方法モーションパルペーションによって橈骨と尺骨の細かい機能を見ていきます。

 

まずは橈骨の前方と後方可動性検査。

これに異常が出ると曲げ伸ばしが重くなったり、可動域が減少します。

例えば前方変位が起こると、肘が曲がりづらくなり、肘を曲げた時にひっかかりを感じたり痛みを感じます。

肘屈曲

 

次は橈骨の内旋と外旋の可動性検査

内旋外旋の可動性に問題が起こると、手の平を返す動きに問題が生じます。

野球やテニス・ゴルフなど手を使って何かを打つような動作、投げる動作で障害が起こります。

これは肘の障害に限らず、肩や手首が痛いとしても肘の機能制限が伴っているので必ず検査しなければなりません

橈骨の回内
橈骨の回内

 

橈骨の下方可動性検査

これは下方への可動性の制限が起こると、すべての関節の機能が低下するため重要です。

機能検査
機能検査

 

続いて尺骨の前方後方可動性検査

これも橈骨と同様に屈曲と伸展に関わってきます。

 

尺骨の内方外方可動性検査

私の経験では、この検査が一番重要ではないかと思っています。

関節の遊びとしてしか存在していない動きのため、可動域ではこの動きの異常に気づくことはかなり難しいからです。

野球選手に対してこの治療はかなり良い結果を出しています。

肘関節のモビリゼーション
肘関節のモビリゼーション

 

尺骨の下方可動性検査

橈骨同様すべての動きに影響が出ます。

 

肩の可動性の制限がある患者さんに対して、肘の関節の機能制限がある人は9割を越えています

肘関節の機能改善によって、肩の可動域が改善する人はそれだけいらっしゃるということです。

 

肘関節の機能検査を学ぶことで、遠隔治療や経絡の働きにも気づかされます。

 

上肢の問題を抱える患者様、それを支える医療従事者にとって少しでもお力になれれば幸いです。

 

ストレスの波及 肩の痛みと全身の機能

肩の可動域改善に対する分析

水泳と肩関節のひっかかり

手術後も続く肩の痛みimpingment

 

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西村 公典

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