股関節 手足に力が入らない 右に引っ張られるめまい 東京都港区にしむら治療院

股関節の機能異常は、様々な症状として身体に表れてきます。

股関節が痛い・立てない・歩けない

と言った股関節自体に症状が出るものもあれば、

肩が重い・歩くとフラフラする・疲れやすい・手に力が入らない

と言った股関節と遠いところに症状が出たり、全身症状を来すこともあります。

 

今日は、股関節を起因として起こったと予想される「手足に力が入らない」「めまい」の症例報告をしていきたいと思います。

 

めまい治療の考察 内部モデルの異常形成についてはこちら

めまいの症例報告

めまい(右に引っ張られる)右側頭部頭痛の症例

めまい・ふらつき 乗り物に乗れない症例

左に体が引っ張られる 症例

 

30代男性。日頃からストレスの強い環境で力仕事を行っていましたが、このところ休んでも疲労感が抜けず、右手足に力が入りにくくなり、さらにはめまい感を伴ってきました。

足の力は下肢全体に力が入らない感覚で、

手は手先の痺れと肘から先の重みと脱力感です。

めまいは、右側に引っ張られる感覚でした。

主症状は足よりも全身症状が顕著でした。

 

めまいの治療で重要なのは、どのようなめまい感なのかを具体的に問診することです。

この方は右にふらふらと引っ張られる感覚でした。

その右に体が寄る感覚と体の緊張がどの動きを制限しているのかを比較していきます。

胸椎は右凸に大きく歪み、それが上半身を右側へと寄せていることがわかります。

腰椎は左凸で、右の腰がだいぶ狭くなっているのがわかります。

 

なぜそれほどまでに背中を右にスライドさせなければならないのか。

 

股関節の可動域を計ると、屈曲・外転・内転・伸展すべてにおいて右側の動きが減少していました。

SLR検査

股関節の外転検査

 

 

 

 

 

つまり動かない右足の上に上半身を乗せていたのだと思います。

 

では手の力の入らないのはどうなのか。

股関節を緩めたあとに上肢の筋力テストを行うと、改善されていました。

股関節のマイクロ牽引法
股関節のマイクロ牽引法
肩の外転可動域テスト
肩の外転可動域テスト ・今回は腕の重さを見ています
肘と肩の伸展
肘と肩の伸展 ・腕の重さも見ています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中の右凸の側弯はいまだにあるものの、多くの症状は解消することができました。

 

「めまい感」特に引っ張られるという自覚症状の多くは、キネステーゼ、つまり運動に伴う運動感であることが多いと実感しています。

「右に引っ張られる」という表現通り、「右に体をよじりながら歩いている」のです。

「めまい」という言葉にだまされて耳鼻咽喉科や脳神経外科に行っても改善できないめまいは、このキネステーゼによる異常感覚だと思います。

 

そしてゆがみは残っているものの自覚症状はなくなるというのは、「健常」という範囲を確定することができないことを指し、「意識される症状」と「意識されない身体状態」との境目、大きく言えば「意識について」、我々医療従事者に考えさせるキッカケを与えます。

 

少しでもお役に立てれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437

にしむら治療院 西村 公典

 

参考文献:

 

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