踵の痛みと膝の痛みの関連 東京都にしむら治療院

踵や足首の痛みは、腰の痛みや足の痺れの経過から起こってくることもあれば、フットボーラーズアンクルやバレエのインピンジメントに代表されるようなスポーツ障害によって起こることが多いです。

Woman ballet dancing outdoors

Man playing soccer

今回はつま先を伸ばす、足関節の底屈で起こる踵や足関節の痛みについてまとめて行きたいと思います。

 

座骨神経痛の経過で起こる状態

アキレス腱反射が亢進している。
下腿筋肉の萎縮で扁平足、内反足になっている。

今まで見てきた中で多いのはこの二パターンかと思います。

 

スポーツ障害において考えていくと

バレエの場合は底屈に加えて外反に力を加える。
サッカーのシュートの場合は底屈、内返し。
内反捻挫後の後遺症。

が多く、そのスポーツの動作によって内反・外反のどの動きに問題があるかも検査して行く必要があります。

 

登山・トレイルランと足の痛み

マラソンと足の痛み

バレエと足の痛み

足の指と足首のこわばり

フォアフット時に起こる足の痛み

 

本日は膝を構成する骨でもある腓骨の働きから足の痛みについて考察して行きます。

腓骨の動き

足関節、腓骨を赤くしています。

腓骨の動き 背屈

足が背屈、つま先を上げた状態では腓骨は上に上がり後方へと滑ります。内旋するという文献もあります。

腓骨の動き 底屈

足が底屈、つま先を伸ばした状態では腓骨は下に下がり前方へと滑ります。外旋するという文献もあります。

 

このように腓骨は前後、上下、(回旋)、する骨であることが知られています。

膝関節は大腿骨と脛骨において行われる運動なので直接的には腓骨は動作に関与していません。

しかし、大腿二頭筋に代表される股関節・膝関節の筋肉が停止する位置でもあるため、股関節や膝関節の影響を受けています

足関節の動きに合わせて腓骨は動くのですが、腓骨に付着する筋肉が緊張していると関節の動きに制限が加わってしまいます。

この結果、足の痛みとなって出てきてしまいます。

 

足の痛みが出た場合に、腓骨の機能検査を行い、機能制限が起こる原因として膝関節や股関節の問題を探して行くことが非常に重要です。

 

 

足の痛みでお困りの方にお力になれていれば幸いです。

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

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サッカー 膝の痛み(膝蓋靭帯)膝蓋靭帯のストレスの原因 東京都西村治療院

1症例とは、一人の患者さんの物語を綴っているようなものです。
同様の症状で苦悩する方々に、患者さん一人一人の物語に触れ、少しでも変化を見いだすキッカケとなれば幸いです。

 

今回サッカーをしている外国人選手の治療を行いましたが、phisicalは日本人と比べ物にならないくらい強いことがよくわかります。

この足で、この怪我で、この状態でよくプレーを続けられるなと、驚かされます。

しかし、欧米人のphisicalを持ってしても一試合動き続けることは無理のようです。

やはり日本人の様にしっかりとメンテナンスする必要があります。

サッカーの分野に問わず、スポーツの分野でアスレチックトレーナーは研究盛んで、世界で共通した理論が定着しているようですが、怪我からの復帰に関しては理学療法や徒手治療家が任されますが、こことの連携がないという状態を選手たちは残念だと話していました。

 

今回の物語(症例)は、膝蓋靭帯の部分断裂後に選手復帰するための治療計画についてです。

左膝、膝蓋靭帯の炎症が4ヶ月ほど続いている状態でのある試合中に、膝蓋靭帯の部分断裂をしました。
その後保存的治療で三ヶ月安静にし、半年間もまだ練習がろくにできないままで困っている選手です。

リハビリのつもりで行っているランニングでも痛みが出て、片脚スクワットも痛みが出て行えません。

筋力は衰え歩行動作にもだいぶ影響が残っていました。

 

痛みによってリハビリが行えない方の最初のステップは、その動作をしやすくするための遠隔的なアプローチが必要になってきます。

今回は片脚でのスクワットの動きを分解して分析してみます。
片脚での保持、股関節の屈曲、膝関節の遠心性収縮、足関節の背屈などです。

まずは片脚立ち
患側の左足ではふらつきます。

膝蓋靭帯のストレスは強くないので、片脚立ちで不安定なのは他の部分の影響です。
まず気になる点は胸椎の左側弯によって右に傾く様子です。
もう一つは患側の左骨盤周囲の緊張が目立ちます。

 

次に考えるのは股関節の屈曲
可動域を見ると患側の左足は右に比べて減少しています。
SLR L30°  R45°、屈曲 L85°  R100°
さらに左骨盤全体が前方に回旋していて、後傾しています。
骨盤が回旋すると膝の靭帯にストレスが大きくかかります。
後傾すると股関節が使いづらいためにこれも、膝にストレスとなります。

 

膝の遠心性収縮
筋力テストでは左の患側での股関節の屈曲と膝の伸展ともに、健側の半分程度の筋収縮で、さらに瞬間的に入りづらく、反応速度が減退しています。
脛骨は後方変位しているために靭帯に負荷が強くかかっていることが予測できます。
さらに、膝蓋骨は上方変位、このためにさらに膝蓋靭帯は伸長され、遠心性収縮時に多大な負荷がかけられています。

 

足関節の背屈
足関節はかなり機能が低下しており、それを指摘すると、実は数週間前に痛みが出て、病院へ行くと骨折していると言われたとの話です。
底屈時に後方でインピンジメント
脛骨が後方変位、距骨・踵骨の上方変位があるため、インピンジメントしやすいようです。
変位を改善すると足関節の痛みは消えていました。

 

体幹部分、骨盤、膝の機能、筋収縮の反応速度、足関節の機能を改善させると膝の動きはとてもスムーズになり、筋力の低下はあるものの軽く動かせる様になりました。

当院での治療方法についてはこちら

この状態でリハビリを開始すると筋力がきちんとついてきて、試合復帰できます。

トレーニングの前に身体の機能を整えることはとても重要です。

 

すこしでもお役になれば幸いです。

 

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西村 公典

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股関節のインピンジメント FAI(femoroacetabular impingement) 東京都治療院

股関節の問題は、「歩行」という最も必要な日常動作と関わるため、患者さんにとって精神的な不安を大きく生み出します。

股関節という問題に対して多角的な視点で向き合うことで、少しでも痛みから解放へと前進できましたら幸いです。

 

今日はFAIの既存の考え方に対して、私が抱く疑問についてご紹介していきたいと思います。

それは

股関節の可動性 joint play / mobility / component joint movement の問題と、寛骨の傾斜による関節面の変化がなおざりにされているところに違和感があります。

 

まずは、FAIについて一般的な考え方について復習していきます。

股関節のインピンジメント障害・FAI(femoroacetabular impingement)というとスポーツ障害として位置づけられていると思いますが、スポーツを行っていない方も同様の症状を持っている方はいらっしゃいます。

レントゲン上で認められる骨の変形によって運動の制限と痛みが起こります。

FAI impingement
FAI impingement

Santa Monica Orthopaedic and Sports Medicine Group Hip and Pelvis Institute

 

このように股関節の受け皿の方である「寛骨臼」の変形・大腿骨の変形、もしくはその混合か、といったところが整形外科で言われる焦点である。

症状が同様であっても、レントゲン上で変形が認められなければ診断されづらいのではないでしょうか。

 

変形身体の股関節のストレスを守るための戦略による結果ではないでしょうか。

変形が痛みを起こしているのではなく、

股関節の機能制限が痛みを起こし

機能制限による負荷の持続が変形を起こす。

 

 

私の個人的な経験による見解ですが、

FAIという診断されている方(レントゲン上の変形あり)

FAIと症状は同様ですが、レントゲン上は問題ないため、股関節炎としか診断されていない方

どちらも股関節の可動性と骨盤の機能を改善させることで多くの方は痛みから解放されています

 

ではなぜこの股関節の可動性と骨盤の機能改善が大切なのか考察していきたいと思います。

 

足がスムーズに上げたり下げたりするには、関節の可動性joint mobilityという、関節内の小さな動きintra-articular joint movement が必要になってきます。

骨運動と呼ばれる実際の大きな足の動きには、副運動component movementとも呼ばれるごくごく小さな、見ることのできない運動が含まれています

この副運動は自動では動かすことができないため、機能に異常が出た場合は施術によって治さなければなりません。

当院ではこのcomponent movementを評価するための触診法モーションパルペーションmotion palpationを用いて検査・治療を行っています。

当院の治療方法と概念はこちら

 

股関節に戻ります。

FAIで問題となる動きは股関節の屈曲です。

この股関節の屈曲が行われるための副運動は

大腿骨の後方移動sliding・ローリングrollingが必要になってきます。

この後方移動と回転が行えなくなると、寛骨臼の関節面に対して、大腿骨は衝突impingementしてしまいます。

つまりFAIとなるのです。

大腿骨の前方変位や上方変位と呼ばれる状態を治すことで、正常な動作が行える様になっていきます。

股関節の牽引法
股関節の牽引法
股関節のマイクロ牽引法
股関節のマイクロ牽引法

股関節に弱い牽引の力をかけることにより、関節の前面の狭窄を取り除き、副運動を促します。

問題となる筋肉として、腸腰筋等がありますので、筋肉の緊張を緩めさせることも重要です。

 

次は寛骨の傾斜についてお話しします。

股関節を形成する骨である「寛骨」は寛骨臼と呼ばれる受け皿を持っています。

寛骨臼の向き
寛骨臼の向き

参考図書:オーチスのキネシオロジー

とてもわかりやすい本でお勧めです。ぜひ購入してください

オーチスのキネシオロジー 身体運動の力学と病態力学 原著第2版
ラウンドフラット
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図のAは正面から見た図で下外側に寛骨臼が向いていることが確認できます。

図のBは上から見ていますが、前面を寛骨臼は向いています。

つまり寛骨臼は下・外・前を向いています。

 

もし骨盤の前傾が強い(反り腰)だったら・・・

寛骨臼は下を向いてしまい、屈曲動作は難しくなります。

もし仙腸関節が閉まっていたら・・・

寛骨臼はやや後ろを向いてしまい、屈曲動作は難しくなります。

もし骨盤が右に傾斜していたら・・・

寛骨臼はさらに下を向いてしまい、屈曲動作は難しくなります。

 

運動連鎖
運動連鎖

運動連鎖から考えると、寛骨臼の向きを変化させてしまうのには、肩関節や足関節など体のすべてに存在します。

股関節の変形にばかり目を向けていたら治るものも治らないのはご理解いただけるでしょう。

参考図書:運動連鎖〜リンクする身体

運動連鎖~リンクする身体 (実践mook・理学療法プラクティス)

 

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スポーツコンディショニング 語りと経験 東京都にしむら治療院

スポーツを行っている患者さんに対する治療、またはコンディショニングで現在欠けていることは「患者さん本人の語り」と「患者さん自身の経験」です。

専門的に表現すると「一人称記述」「内部観察」と言います。

 

「思う様に手が動かない」、「フォームが改善できない」、「だんだん痛みが出る」、「思った方向へ投げれない」

こういった症状や思いに対して、患者さんや選手自身はどのように感じ取り、思う様に動かない手足を抱えて、本人はどのような世界にいるのか、を考察しながら治療設定を行う必要があります。

スポーツの世界においてはなぜかトップダウン形式ですので、「相手の世界に立つ」ことが抜けてしまいがちです。

治療する側やトレーナー側が以前トップ選手であったとしても現在患者さんおよび選手がおかれている環境や経験は異なり、こうした経験領域に踏む込んだ治療は必須です。

 

「相手の世界に立つ」とはいったいどういうすればよいのか・・・。

その手がかりが「患者さん本人の語り」と「患者さん自身の経験」です。

 

サッカーにおいて

コーチ「もっとパスを受ける相手よりももう少し前(右)にパスを出せ」

選手の考え「ボールを蹴った時にボールが思っているよりも左に反れてしまう。自分の意識ではもっと前(右)に向かって蹴っているのに・・・。特に試合の後半はずれてしまう・・・。」

トレーナー「蹴るために必要な足の内転筋・腸腰筋・四頭筋を鍛えるためにファンクショナルトレーニングをやろう。軸足のバランスを鍛えよう」

選手の考え「昔から足のトレーニングは欠いたことがないのだが・・・。トレーニング中も後半に足が思う様に動かなくなるし、これが原因な気がする・・・。」

コーチ・トレーナー「もう年だな。努力が足りない」

選手の考え「私よりも年の選手もいるし年齢ではない気がする。努力の方向が間違っているのではないか・・・。何かを変えなければ・・・。」

 

これが患者さん本人の経験と語りです。

この場合は、股関節・膝関節の機能検査、および体幹の機能検査と蹴る動作時の機能検査が必要になってきます。症例報告はまた別の時に・・・

他にも選手自身が感じることを手掛かりに検査・評価・計画・治療を何度も再編成する必要があります。

 

治療で最も大事なのも患者さんおよび選手の経験と語りです。

選手の経験にアプローチする方法とは・・・。

 

手足の動きに合わせていろんな感覚を得ることができます。

その感覚に対して、治療前・治療後・さらにはスポーツ時がどう変化をしていくかを追いながら調整を重ねていきます。

移動感

動き始めてから止まるまでの移動した感覚

距離感

動き始めてから違う位置まで来たという距離の感覚

位置感

腕が上がったとき、蹴ったとき、身体にとっての位置の違い

参考図書

臨床するオートポイエーシス 体験的世界の変容と再生
河本英夫
青土社
売り上げランキング: 384,449

この移動感・距離感・位置感は身体の空間課題における感覚です。

運動に伴う身体制御は、身体が感じ取っている内感の形成を必要とします。

何かの原因でこの内感が失われていて思った動きと実際の現実の動きが異なる場合、この選手自身の感覚・経験・語りを何度も表現させながら修正を行う必要があります。

 

スポーツに限らず、動作を伴う障害に対して、常に患者さん自身の感覚・経験・語り・表現を手掛かりにしながら診察を進めていきます。

苦悩している患者様のお力に少しでもなることができれば幸いです。

 

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437

にしむら治療院 西村 公典

 

運動器に対する問題解決を行うための触診セミナー。

当院も講師として参加しています。

モーションパルペーションMPSG

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