ヨガポーズから見る股関節と骨盤の歪み 東京都港区にしむら治療院

salutation seal position
salutation seal position
meditating
meditating
Woman meditating
Woman meditating
meditation
meditation

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくつか瞑想の写真を載せていますが、それぞれ身体の傾きに差があるのはお気づきの方もいらっしゃるかと思います。

先日、瞑想Meditationの体勢後に「膝が痛くなる」「腰が痛くなる」「股関節が痛くなる」と相談に来られた方が数人立て続けにいらっしゃったので、瞑想の写真をもとにいくつか起こりえる問題点について説明したいと思います。

 

meditating
meditating

まず男性のこのポーズは、皆さんもお気づきの様に、股関節が固いために腰が落ちてしまっています。
特に右の股関節が開けていませんので、足の屈曲と外旋という動きを治療する必要があります

 

Meditation analysis
Meditation analysis

このアジア人の女性は、左の膝が浮いていますので、左の股関節が固いのがわかります(赤の線)。

肘の高さは若干左が低くなっています。

合掌は顏の真下で垂直になっていること、脇の隙間が右の方が大きいこと、などを考えると体幹が左屈していることで、肘の高さが異なっていると予想できます。

つまり、背骨の歪み(右凸)の部分と、左の股関節とを治療する必要があるかと思います。

posture analysis
posture analysis

この女性も左の股関節浮いていますので、左の股関節を治療した方が良いと思う方は多いかもしれません。(赤のライン)

この方の骨盤のライン(黒のライン)は左で高く、右が低いことに注目してください。

つまり、この方の膝の高さが異なるのは骨盤が歪んでいるからなのです。

肩も若干ではありますが、左が高くなっているので、(青のライン)骨盤の歪みが体全体の歪みへと影響を与えている例です。先ほどの方の骨盤の傾きと比べるとよくわかるかと思います。

meditating analysis
meditating analysis

最後にこの方は骨盤は左下がり(黒のライン)だが、膝は左が上がっている(赤のライン)のがわかります。

左の股関節が非常に硬いと予想できます。

骨盤が下がっている側の足が持ち上がるというのは相当な力で引っ張っているからです。

膝の曲がりも捻れが生じており、膝の痛みもしくは股関節の痛みが出やすい体勢です。

よく見ると膝の位置の前後にも差が出ています。

左膝が後ろで、右膝が前。

骨盤も左が後ろそして少し右に押し出されているため、骨盤からの筋肉よりも、腸腰筋と呼ばれる腰部から発する筋肉が強く引っ張っているのかもしれません

この方は股関節の牽引をかけて股関節と骨盤にゆとりを作ってあげることが必要です。

 

このように瞑想の体勢ひとつを取ってみても、身体はいろんな戦略を練っています。

禅の思想の中には、精神を今現在に戻すために身体の状態に意識を持って行くことを教えます。

無になることも一つですが、身体に耳を傾け、今どういう声を身体が発しているのかを聞きながら瞑想することもしてみてはいかがでしょうか?

 

身体の苦痛でお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

 

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

Share This:

ダウンドッグ 踵がつかない 東京都港区にしむら治療院

ヨガのインストラクターの方たちにも来院していただき、いろんなポーズについて教えていただく機会を得ることができました。

いつもいろんな気づきをありがとうございます。

 

ダウンドッグ」ができない方についてどういう問題があるのかという相談があり、実際にその方の治療に携わることになりましたので今回ご紹介致します。

down dog
down dog
down dog Sciatica
down dog Sciatica

たまにみかける身体の固い方はこんな感じですよね?

 

踵をできるだけ付けたまま、股関節から折りたたみ背中を伸ばすポーズである「ダウンドッグ」

実はこのポーズ、整形外科的な座骨神経伸張テストととても似ています

SLR検査
SLR検査

SLR検査やラゼーグ検査と呼ばれる坐骨神経を伸長する動作で痛みや痺れが出る場合、坐骨神経の障害が疑われます。

坐骨神経は下部腰椎から始まり、仙骨の横から梨状筋の下(人によっては間)を通って下肢の後面を降りてきます。

座骨神経・梨状筋
座骨神経・梨状筋

つまり、足を前に上げて行くと坐骨神経は引っ張られるのです。

もし、腰や股関節などに坐骨神経を圧迫する部位があると、坐骨神経を牽引するような足を上げる動作を行った際に「痺れが出る」「こわばる」という現象が起きます。

この「こわばる」という症状の一つがダウンドッグでいう「踵が浮いてしまう」ことに繋がるのです。

 

通常、ヨガの様にゆっくりな動作でストレッチをかけて行くと、身体の柔軟性は向上します。

しかし、神経の伸張によって「こわばり」が起こっている場合は、筋肉は緩むどころか固くなって行きます。

 

いくらやっても柔らかくならない方というのは、神経の圧迫が起きている部位を探し、そこを治してからストレッチなりヨガを行わなければなりません。

down dog Sciatica
down dog Sciatica

腰痛がある方、座骨神経痛がある方はもちろんのこと、足がつりやすい、外反母趾がある、長く歩くと足が痛くなる、など足に何かしらの症状がある人は坐骨神経の問題が隠れているかもしれませんので、ストレッチには注意してください。

 

骨盤や腰椎の状態を変化させると、その直後から踵がつきやすくなるため、どこにポイントを作りながらポーズをとるかがわかりやすくなります。

あるポーズをとると身体のどこかに痛みが走るなども対応できます。

身体の問題でお困りの方に少しでもお役に立てれば幸いです。

 

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

Share This:

手が痺れる 手が動かない 多様な手の障害 東京都港区 田町・三田 西村治療院

しびれの症状に対しての患者さんの表現方法の多様性の話はしていますが、今回も改めて実感する臨床体験でしたので、ブログにまとめて行きたいと思います。

言語学 患者さんの表現について記載した過去のブログ

「手の痺れ」「手が動かない」「腕全体が重い」「指先に触れるとチリチリする」

こういった症状の患者さんが診られ、3回ほどで治すことができましたが、この三回にわたる治療経験は、再度患者さんの表現に助けられていると言わざる終えません。

身体の理解について前進させていただきありがとうございました。

 

まず症例を先に述べて、それから認知心理学との関わりを説明したいと思います。

今日の心理学のキーワードは「クオリア」「ラディカル構成主義

 

40代の女性、今朝からギックリ腰様の腰痛(左>右)があり来院されました。
しかし、一週間前から腕が重だるく、その後指先は痺れ、今朝から手が動かないという症状(左)。

趣味:バレエ・ヨガ どちらも健康のために行っている程度

仕事:普段は立ち仕事で手もよく動かす

腰の痛みは今朝起きてから起き上がろうとすると痛みが強く、屈む動作、寝返りの動作が辛い。一週間前から様子はおかしかったが、ヨガをやっているうちに落ち着くと思いそのまま様子を見たが、今朝になって急に痛みが強くなった。

手の痺れは最初は腕全体から始まり、ビリビリとするのは指先だけ、手は指を挟む動きと手首を上に曲げるのができない。

 

整形外科では腰は慢性腰痛と数日前に診断。手の痺れは手根管症候群だろうと湿布と薬を処方される。

以前から紹介され当院に、ぎっくり腰を機に来院。

 

この場合、現代医療には限界があります。腰の痛みと手の痺れの関連を細かく見ることができません。

経験的に、そして問診から同時期に発生しているこの症状は何かしら影響し合っていることが予測できましたので、腰の治療が手にどれくらい影響があるかを検査してみました。

 

可動域検査

肩関節
屈曲:左90° 右120°  外転:左80° 右120°

股関節
SLR:左20° 右30°  屈曲:左80° 右100°
外転:左10° 右30°  内転:左15° 右15°

肘関節
屈曲:左130° 右125° (左手の方が動きは重い)
伸展:左5°  右5°
回内:左40° 右35°
回外:左40° 右45°

手関節
背屈:左5° 右60°
底屈:左70° 右70°
尺屈:左10° 右30°
撓屈:左5° 右15°

手の整形外科テスト

ファーレンテスト擬陽性(持続的に痺れがあるのと可動制限により痛みの増加有)

フローマン陽性

チネルサイン擬陽性(手根管については陰性。肘部管と橈骨神経のラインは触るとサワサワと広がる違和感がある)

筋力テストは、手関節背屈・虫様筋の筋力低下

正中神経の障害である手根管はあるかもしれないが、今現在、尺骨神経(虫様筋・フローマン)橈骨神経(手関節背屈)に異常がでていることから、もっと上位の例えば、首や肩の問題が考えられます。

整形外科によっては頸椎の問題と片付けるところも多いかと思います。

しかし、たしかに頸椎など上位の問題があるにしても、障害を受けている神経の部分は異なるため、肘や手の部分の影響で、障害を受けている神経が違うと予想できました。

 

そこで再度問診で得た情報を振り返ります。

手の痺れの感覚は「腕全体に重い」「指先がちりちりする」「手が上に反らない」「指と指を挟む動きができない(髪を正すような仕草で必要)」

腕全体が重い
→これは神経障害のため、頸椎の問題から改善する必要がある。
肩の可動域の改善が認められれば、恐らく緩解する問題

指先がちりちりする
正中神経の領域だが、手関節の機能制限で付随する症状に近いイメージがある。(実際に手首が背屈できる様になった後に緩解)

手が上に反らない
→橈骨神経の問題であるが、同時に手関節事態にも問題が合った。
(朝起きた時に手が変なところに合っておかしかった、という情報も説明している中ででてきたので、恐らく、神経障害と関節の機能障害とが合併している状態)

指と指を挟むことができない
→フローマン徴候と同様なので、尺骨神経が疑われます。しかし、手関節を親指方向に曲げる撓屈と、小指の方に曲げる尺屈という動きもできなかったので、これも神経障害と関節の機能障害との混合

 

問診と機能障害とが一致したところで。上肢の機能制限がでた関節の動きを調整して行きます。

関節の調整の治療方法

 

さて頸椎の問題に戻ります。

頸椎というのは体幹の土台の上に乗っている存在です。

土台が傾けば頸椎は歪むのは当たり前です。

今回の症例に当てはめると、腰の痛みと同時期に神経症状がでていることからも、腰と首の関連を考えるのは必須です。

全体を見渡すと、患側の左の腰に骨盤が傾いており、胸椎(背中の背骨)の下部も左に傾く様にカーブ(右凸)しており、その分だけ、首の付け根の部分から右にカーブ(左凸)になっています。

治療前に、まず腰の骨盤の傾きを補正すると左肩の可動域がほぼ正常にまで改善したので、腰が治ると、神経痛がだいぶ治まることが予測できました。

 

ここまで最初の段階で予測ができると、早く治せるので
腰→首→肘・手
という順序で治療すれば良くなることがわかります。

各関節の治療方法については今日は説明せずに、認知心理学の「クオリア」と「ラディカル構成主義」に触れたいと思います

 

「クオリア」
色の質感でよく表現される言葉で、「赤いリンゴ」を見てもその赤は見る人によって千差万別です。その一人一人が感じている赤の質感をクオリアと言います。

痛みも同じです。

『腕が重くて上がらない状態』
これを「痺れた」と表現する人もいれば、「腕が上がらないんです」とだけ表現する人もいます。
人に動かされた時にやっと重いということを認識することもあります。

『チリチリする』
これを「火傷したみたい」「小さな針でつつかれているみたい」「痺れた」と表現する人など様々です。

『力が入らない』
これを「人の手みたい」「手の先がないみたい」「痺れた」とよく日常的に患者さんからの表現を聞きます。

それぞれ異なる状態でも「痺れた」と同じ表現されるのです。

痺れという言葉に対する質感というのは本当に様々です。

 

そしてこの現象を医療従事者が患者さんに対しての表現を客観視する時にも言えることで、
外部客観世界のありさまを人間の認知活動は直接見いだすことはできないように、
医療従事者の内部にある世界のイメージで構成してしまいます。

今回は結果的に、私の内部イメージが患者さんの状態と近いために良くすることができましたが、もし治療が上手く以下なった場合は、もう一度患者さんの感覚を聴取し、評価と治療計画の変更をしなければなりません。

大切のなのは、治療してみた結果を自分の世界イメージに適応させることです。

うまくいけばそれでよし、失敗すれば、概念構造を変えること。

こういったことを唱えた心理学が、ラディカル構成主義と言われています。

 

長らくお読みいただきありがとうございました。

手の痺れや痛みで苦悩する方のお力に少しでもなれれば幸いです。

西村公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

Share This:

踵の痛みと膝の痛みの関連 東京都にしむら治療院

踵や足首の痛みは、腰の痛みや足の痺れの経過から起こってくることもあれば、フットボーラーズアンクルやバレエのインピンジメントに代表されるようなスポーツ障害によって起こることが多いです。

Woman ballet dancing outdoors

Man playing soccer

今回はつま先を伸ばす、足関節の底屈で起こる踵や足関節の痛みについてまとめて行きたいと思います。

 

座骨神経痛の経過で起こる状態

アキレス腱反射が亢進している。
下腿筋肉の萎縮で扁平足、内反足になっている。

今まで見てきた中で多いのはこの二パターンかと思います。

 

スポーツ障害において考えていくと

バレエの場合は底屈に加えて外反に力を加える。
サッカーのシュートの場合は底屈、内返し。
内反捻挫後の後遺症。

が多く、そのスポーツの動作によって内反・外反のどの動きに問題があるかも検査して行く必要があります。

 

登山・トレイルランと足の痛み

マラソンと足の痛み

バレエと足の痛み

足の指と足首のこわばり

フォアフット時に起こる足の痛み

 

本日は膝を構成する骨でもある腓骨の働きから足の痛みについて考察して行きます。

腓骨の動き

足関節、腓骨を赤くしています。

腓骨の動き 背屈

足が背屈、つま先を上げた状態では腓骨は上に上がり後方へと滑ります。内旋するという文献もあります。

腓骨の動き 底屈

足が底屈、つま先を伸ばした状態では腓骨は下に下がり前方へと滑ります。外旋するという文献もあります。

 

このように腓骨は前後、上下、(回旋)、する骨であることが知られています。

膝関節は大腿骨と脛骨において行われる運動なので直接的には腓骨は動作に関与していません。

しかし、大腿二頭筋に代表される股関節・膝関節の筋肉が停止する位置でもあるため、股関節や膝関節の影響を受けています

足関節の動きに合わせて腓骨は動くのですが、腓骨に付着する筋肉が緊張していると関節の動きに制限が加わってしまいます。

この結果、足の痛みとなって出てきてしまいます。

 

足の痛みが出た場合に、腓骨の機能検査を行い、機能制限が起こる原因として膝関節や股関節の問題を探して行くことが非常に重要です。

 

 

足の痛みでお困りの方にお力になれていれば幸いです。

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

Share This:

股関節のインピンジメント FAI(femoroacetabular impingement) 東京都治療院

股関節の問題は、「歩行」という最も必要な日常動作と関わるため、患者さんにとって精神的な不安を大きく生み出します。

股関節という問題に対して多角的な視点で向き合うことで、少しでも痛みから解放へと前進できましたら幸いです。

 

今日はFAIの既存の考え方に対して、私が抱く疑問についてご紹介していきたいと思います。

それは

股関節の可動性 joint play / mobility / component joint movement の問題と、寛骨の傾斜による関節面の変化がなおざりにされているところに違和感があります。

 

まずは、FAIについて一般的な考え方について復習していきます。

股関節のインピンジメント障害・FAI(femoroacetabular impingement)というとスポーツ障害として位置づけられていると思いますが、スポーツを行っていない方も同様の症状を持っている方はいらっしゃいます。

レントゲン上で認められる骨の変形によって運動の制限と痛みが起こります。

FAI impingement
FAI impingement

Santa Monica Orthopaedic and Sports Medicine Group Hip and Pelvis Institute

 

このように股関節の受け皿の方である「寛骨臼」の変形・大腿骨の変形、もしくはその混合か、といったところが整形外科で言われる焦点である。

症状が同様であっても、レントゲン上で変形が認められなければ診断されづらいのではないでしょうか。

 

変形が痛みを起こしているのではなく、

股関節の機能制限が痛みを起こし

機能制限による負荷の持続が変形を起こす。

変形してしまった後でも、その前でも適切な触診によって適切な治療法が選択されます。

腸骨の前傾と寛骨臼の被さり

この場合、寛骨の治療が優先されます。

変形性股関節症・腰部脊柱管狭窄症・仙腸関節炎の共存

この場合、腰部の安定性もですが、骨盤の傾斜により、先ほど同様、寛骨臼がかぶさってきます。

 

私の個人的な経験による見解ですが、

FAIという診断されている方(レントゲン上の変形あり)

FAIと症状は同様ですが、レントゲン上は問題ないため、股関節炎としか診断されていない方

どちらも股関節の可動性と骨盤の機能を改善させることで多くの方は痛みから解放されています

 

ではなぜこの股関節の可動性と骨盤の機能改善が大切なのか考察していきたいと思います。

 

足がスムーズに上げたり下げたりするには、関節の可動性joint mobilityという、関節内の小さな動きintra-articular joint movement が必要になってきます。

骨運動と呼ばれる実際の大きな足の動きには、副運動component movementとも呼ばれるごくごく小さな、見ることのできない運動が含まれています

この副運動は自動では動かすことができないため、機能に異常が出た場合は施術によって治さなければなりません。

当院ではこのcomponent movementを評価するための触診法モーションパルペーションmotion palpationを用いて検査・治療を行っています。

当院の治療方法と概念はこちら

 

股関節に戻ります。

FAIで問題となる動きは股関節の屈曲です。

この股関節の屈曲が行われるための副運動は

大腿骨の後方移動sliding・ローリングrollingが必要になってきます。

この後方移動と回転が行えなくなると、寛骨臼の関節面に対して、大腿骨は衝突impingementしてしまいます。

つまりFAIとなるのです。

大腿骨の前方変位や上方変位と呼ばれる状態を治すことで、正常な動作が行える様になっていきます。

股関節の牽引法
股関節の牽引法
仙腸関節モビリゼーション

股関節に弱い牽引の力をかけることにより、関節の前面の狭窄を取り除き、副運動を促します。

問題となる筋肉として、腸腰筋等がありますので、筋肉の緊張を緩めさせることも重要です。

 

次は寛骨の傾斜についてお話しします。

股関節を形成する骨である「寛骨」は寛骨臼と呼ばれる受け皿を持っています。

寛骨臼の向き
寛骨臼の向き

参考図書:オーチスのキネシオロジー

とてもわかりやすい本でお勧めです。ぜひ購入してください

オーチスのキネシオロジー 身体運動の力学と病態力学 原著第2版
ラウンドフラット
売り上げランキング: 362,421

図のAは正面から見た図で下外側に寛骨臼が向いていることが確認できます。

図のBは上から見ていますが、前面を寛骨臼は向いています。

つまり寛骨臼は下・外・前を向いています。

 

もし骨盤の前傾が強い(反り腰)だったら・・・

寛骨臼は下を向いてしまい、屈曲動作は難しくなります。

もし仙腸関節が閉まっていたら・・・

寛骨臼はやや後ろを向いてしまい、屈曲動作は難しくなります。

もし骨盤が右に傾斜していたら・・・

寛骨臼はさらに下を向いてしまい、屈曲動作は難しくなります。

 

運動連鎖
運動連鎖

運動連鎖から考えると、寛骨臼の向きを変化させてしまうのには、肩関節や足関節など体のすべてに存在します。

股関節の変形にばかり目を向けていたら治るものも治らないのはご理解いただけるでしょう。

参考図書:運動連鎖〜リンクする身体

運動連鎖~リンクする身体 (実践mook・理学療法プラクティス)

 

Share This:

様々なスポーツにおける肩の治療の考察 東京都港区にしむら治療院

当院では様々なスポーツのアスリートのケアに携わっています。

一般にスポーツを楽しむ方から、プロの方、中には世界チャンピオンや金メダリストにも来院していただいています。

昨年、肩の治療について講演させていただく機会もあり、同業者の方からも紹介を頂く機会も増えて参りました。

身体の理解に対して前進を可能にしてくださいましたすべての患者様に感謝申し上げます。

 

今日は、様々なスポーツに対する肩の治療を経験してきて、身体の繊細な動作について、紹介していきたいと思います。
スポーツに限らず、普段の日常生活動作もこれと同様の機能が働いています。
当院では関節や筋肉・神経の痛みにはこれから紹介する動きの流れを見ながら治していきます。

 

足から肩への力の流れや、一方の手から一方の手への力の伝達など考えながら、その人の肩の障害においてどのように関わっているかを考察することが大切です。

 

まずは力の軸についてお話しします。

肩と体幹と下肢の軸
肩と体幹と下肢の軸

片手をオーバーハンドする場合には中央の様に、
挙上する肩と同側の足との軸を作る時もあれば、
写真右の様に反対側で軸を作る時もあります。(もちろん両足接地の場合もある)

片手のオーバーハンドの時もあれば、バレーボールのトスのように両手で行うこともありますので、その時の軸の作り方は異なっています。

浮いている足をどのようにするかによっても体幹の動きは変わりますので、
最近流行の体幹の固定を意識しすぎると、手足で軸を作らなければならない時には、体幹の固定は手足の動きの制限を招きます

常に体幹は手足の動きに合わせて余裕を作らなければなりません。

 

投球動作に着いて考えてみます。

肩関節の一番安定したゼロポジションで投球をさせると良いことは知られています。

IMG_1099 IMG_1098 IMG_1100

参考図書:肩診療マニュアル(医歯薬出版社) 肩の治療に携わる方は必ず持ちましょう

肩診療マニュアル (診療マニュアルシリーズ)
橋本 淳 信原 克哉
医歯薬出版
売り上げランキング: 715,957

よくこの左の様に体幹が倒れている状態の選手に、体幹の固定が弱いからといって、筋肉を付けようとしてしまいます。

実際には体重移動ができていない分を体幹の左屈によって補っているのであって、この状態で体幹を固定してしまうと、肩を痛めてしまいます

体幹が弱いのか、体重移動ができていないのかを触診にて確かめる必要があるのです。

最近、アスリートの方でこの体幹の強化によってコンディショニングが低下する方が目立ってきています。

フォームの乱れがどこの機能異常によって起こっているかの触診をしなければ選手は良い結果を出し続けられません。

 

テニスのストロークについてこの下肢と体幹の軸について別視点で考えてみましょう。

右足重心・体幹の軸と平行に近い
右足重心・体幹の軸と平行に近い
左足重心・体幹も左足の軸と平行
左足重心・体幹も左足の軸と平行
体重は右だが、体幹の軸は左足と平行
体重は右だが、体幹の軸は左足と平行

この最後の写真は右足からの力の軸が伝わらず、力を乗せることができません。

球もスライスでしか打てないでしょう。

なぜスライスでしか打てないのかというと、運動連鎖から理解できるかと思います。

 

ボクシングや空手のパンチをイメージして、他の視点からドライブ回転とスライス回転の体の動きを理解しましょう。

ストレート アッパー

写真左の様に、手の甲が上に、手の平が下向いている、いわゆる肘の回内動作は、肩関節の内旋へと移行し、その腕の肩を持ち上げる方向へと回転が連動する。

裏拳やアッパーの様に手の平が上、甲が下を向いている場合は、先ほどと反対側の回転が各関節へと順番に連動していきます。

 

右利きのテニスプレイヤーがドライブをかける時は、体は左屈もしくは右スライドしやすく、
スライスをかけていく時は右側に倒れる傾向になる。

体重は右だが、体幹の軸は左足と平行

先ほどの写真の様に右に傾いていると、強いドライブ回転を打つためには、体を大きく傾かせる必要がある。

もしくは手先の動作だけでドライブ回転をかけなければならない。

 

このように身体の動作は、ある行為において体全体で行う時には決まった力の伝達を必要とします。

各関節のタイミングをずらして動くことで、別の力学的結果を起こすことも可能ですが、それだけ身体には負荷がかかってしまいます。

痛みや張り感といった症状を取るためには再度運動連鎖の教育をする必要があるため、今回紹介したような動きの連動は理解しなければなりません。

 

 

スポーツを健康的に楽しく続けるため、勝つため、そして運動器の痛みにお困りの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

 

長く続く肩板損傷・クリック音の症例報告はこちら

手術後も続く肩の痛み・腱板損傷・腱板断裂の症例報告はこちら

右肩を着いてからも続く肩の痛みの症例報告はこちら

腕を降ろす時にクリック音と痛みの症例報告はこちら

Share This: