顎関節症 口が開かない 噛むと顎が痛い 東京都港区にしむら治療院

寒くなってきたことと何か関係があるのでしょうか。

「顎が痛む」、「口が開かない」と言った症状の方が増えてきました。

寒くなってきたから増えたのかと思い気や、それらは半年、長い方では数年間もその状態であるという方々なので季節は関係なさそうです。

Close-up of a young woman holding the side of her face in pain
Close-up of a young woman holding the side of her face in pain

 

顎の痛みは意外と良くなります。

と言っても、人によってポイントが異なるため、それを見つけるまではとても難しい症状です。

顎関節症の治療の仕方について紹介します。症例も紹介致します。

 

顎関節を構成する骨の一部である下顎骨は宙に浮いており、筋肉によって支えている構造をしています。

宙に浮いている」ということは頭が傾いていると、下顎骨はそれに伴ってある方向へと引っ張られてしまします。

顎が痛い人は、普段頭が傾いてしまうくせがある場合があります。

もしくは身体が傾いていて、首や顎が、どちらかの方の方へと引っ張られている可能性があります。

temporomandibular joint
temporomandibular joint

 

もう一つよくある原因は頸椎の安定性です。

頭の傾きはさほどはないにしても、頸椎が回旋していたり、前方に移動していたり、傾いていると、首から顎へと伸びている筋肉は左右同時に働くことができなくなります。

するとガクッガクッと左右バラバラに顎が動きます。

顎のクリック音もこういったことが原因のため、首の可動性を検査しながら、顎を開閉してもらうと、問題点を支えた瞬間に顎が開きやすくなります

temporomandibular joint mobility
temporomandibular joint mobility

これは顎関節の運動の軸を表しています。頸椎の不安定や、頭の傾斜によって、スムーズの運動は失われ、ある運動軸の動きが制限されてしまいます。

顎関節の治療よりも先に、全身の動きを改善していくことでまず、顎がきれいに動くための土台を気づかなくてはなりません。

電車で例えるなら、レールが曲がっていて、電車は脱線し続けている状態、それが顎関節症です。

 

女性、歌手として仕事していますが、この半年間顎の痛み(左>右)が治まらず、指二本分しか口を開けることができなくなりました。

歯の治療を行ってみるが、改善せず、歯の治療のために口を開けることすらできなくなったため、紹介されて当院へ来院される運びとなりました。

 

顎関節以外の問題として、永年の肩こり(左>右)があり、腰痛も(左>右)ありました。

昔には左腰から足にかけて痺れる座骨神経痛も経験し、今も動けないことはないが辛いという状態。

 

顎の痛みは
開口3cmで痛み(左>右)強く噛み締めるのも痛みが出る(左>右)
クリック音は左右ともあるが、骨がこすれるような軋轢音・圧雪音はない。

半月板損傷の損傷はあってもごく僅かであることが予想できました。

 

頭は水平ですが、肩は左が極端に下がり、肩の可動域も左肩は外転90°、右肩105°と左の可動域は少ない。

腕を上げて行くと、腕に痺れも感じ、長く挙げていられない(胸郭出口症候群様な症状)もある。

腰は座骨神経伸張テストSLRでは左20°、右30°と痺れにまでは至らないが、すぐに太もも裏が張ってしまう。

たまにふくらはぎがつるということなので、だいぶ座骨神経の緊張は強うそうだった。

 

左肩が下がっているのは左の腰部の緊張からであることが予想できたので、問題である左の仙腸関節と腰部の圧迫をゆるめ、左肩を下げている緊張を緩めることから始めました。

下肢の可動域も改善し、まだ開口は3cmでしたが、顎の痛みは落ち着きます。

 

続いて、頸椎への治療に移り、左が前方へと変位している頸椎を緩めて回旋への可動域を取り戻して行きます。

第三頸椎の左側が前に張り出していて、頚前筋の緊張による、下顎と頸椎の間が狭いことも顎関節に影響をしているようでした。

 

  • 腰部の緊張による頸椎への下方への牽引力の改善
  • 頸椎の前方変位による下顎骨の機能低下、

これらの結果、下顎骨に左右同時に動くことの制限をかけ、結果顎関節症になっていたと思われます。

 

直後効果もありましたが、腰部の問題は根強く残っており3回ほど通常の開口ができるまで施術が必要でした。

 

頭の傾きがある方や顎関節の軟骨の摩耗があるなしなどによって、治る時間は様々ですが、顎の痛みで苦悩している方の助けになれれば幸いです。

 

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

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テニス肘・腱鞘炎の多様な治し方 東京都港区にしむら治療院

先日、国立障害者リハビリテーションセンターでの卒後研修を任されました。

冒頭で治療の理論についてお話ししていただきたいという声がありましたので、テニス肘や腱鞘炎の治療を例にしてお話しさせていただきました。

 

例えば、ギター、三味線、バイオリンなど音楽をしている患者さんが、両肘ともいわゆるテニス肘を患って来院したとします。(スポーツでも同様に考察します)

あなたは右肘も左肘も同様の治療を施しますか?

 

私は右手と左手の使い方が異なる以上、治療方法も異なると考えています。

 

ではそれはどのようにして評価し、治療方法を決定しますか?

理学検査・整形外科検査を使って治療方法を選択できますか?

 

理学検査・整形外科検査はテニス肘であるということを判断するに過ぎないため、治療方法の選択には結びつきません。

 

ではどうやって治療方法の選択と結びつく情報を得ることができるのか、それが触診と機能検査です。講習ではこうして触診の授業へとすすみました。

 

今日は肘の治し方について説明を交え、テーラーメード医療を実践します。

実際にいらっしゃった方を例にして紹介します。

三味線を数年間習っていた方で、演奏会前の激しい練習により両肘ともテニス肘、右手首の痛み、左肩の痛みがありました。

右と左で分けて考えてみます。

 

右側:右股関節の痛み・右腕から肘にかけての痛みと右手首の痛み。

左側:症状は、左肩の痛みと可動制限、左肘の痛み。

これだけ左右の症状が違っていても同じような治療方法でよいと思いますか?

 

三味線の先生がいらっしゃっていたこともあり、身体の使い方はある程度教えていただいていました。

身体の動かし方において右腕と左腕を比較します。

 

右手は手の平を下に向ける(肘を回内)様にし、前腕で三味線の胴の部分を固定し(肘の伸展、肩は下げない様にする)、ばちを水平にしてたたく(肘の回内

左手は耳元で弦を押さえる様にするため、肘を曲げ(肘を屈曲)、手の平を自分に向ける(肘の回内)。
弦を押さえる手は、耳の横から棹のある身体の前まで移動する。この移動は肩の外旋位から中間位に戻すような使い方をしているようである。
脇が開いてしまうと、指の向きが変わってしまうので、基本は脇を開かないでおくそうである。(肩の外転はあまりしない

まとめると、
右:肩を下げないで、肘の軽度伸展位での回内運動

左:肩は軽度外転位の外旋、肘の屈曲位での回内運動

これができるかどうかによってこの患者さんの肘の痛みの治し方が変わってきます。

触診と機能検査からの考察

右:右肩下がり(三味線の胴の固定を身体の傾きで行っていた模様)、身体が右に傾き、右の股関節に圧迫が強くかかり、右股関節の機能が制限し、痛みを発生。

右肩が下がり、頚神経が引っ張られ、右肘の神経痛を発症、その後も続いた練習により肘の機能制限からテニス肘に発展。

肘の回内制限がある中で撥を叩こうと無理をして手首の尺屈を起こし腱鞘炎になる。

左:肩があがり、脇が開きやすくなり肘の屈曲が制限され、肘の機能制限を起こし始める。それでも弦を押さえる指に力を入れようとすればするほど、肘と肩はこわばり痛みを発症。

 

ここまで問診・検査・触診で考察したものを治療しながら検証して行く。

右の胸椎と股関節を緩め、頚神経にかかっている緊張を緩める。

股関節の牽引法
股関節の牽引法
胸腰椎座位モビリゼーション
胸腰椎座位モビリゼーション
頸椎の検査と治療
頸椎の検査と治療

左肩のモビリゼーションと、両肘の牽引法を用いて肩の可動性と肘の可動性を改善させる。

肩の外転可動域テスト
肩の外転可動域テスト
機能検査
肘の牽引法・弛緩法

右手首の治療

手根骨 

 

「よく腱鞘炎はすぐには治らない」と言われ、治療効果を確かめられずに様子を見られる治療院が多いようですが、評価と治療法が合えば、必ずその場で治療効果が出ます。

実際の施術は検証でもあり、上手く行かなければ全く変わらず、上手く行けばその場で変わります。

今回もその場で痛みが全くなくなりました。
もちろん演奏をするとまだ痛みがでるので、完治までは3回の治療が必要になりましたが、数ヶ月感治らなかったのが一回目からほぼ痛みがなくなるためには、やはり、問診・検査・触診がなければなりません。

 

手の痛みでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。
国立障害者リハビリテーションセンターでの講師のご依頼、誠にありがとうございました。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

西村 公典

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