腕を上げた時に背中や脇がゴリゴリ音がなる

競泳選手の比較的多いですが、一般の方にも多い症状の
”腕を動かす時に背中(脇)でゴリゴリ音がする”
という症状について、最近頻繁に来られていたので、まとめていきたいと思います。
人それぞれ若干異なるものの、主に胸椎の異常によってもたらされるので、治療する上での参考にしていただければ幸いです。
結論から言うと、肋骨が綺麗に整列していないために起こっています。
腕をあげる際に、腕を上げている側の脊柱は基本は上へ上がっていきます。
この脊柱の動きで連動性が絶たれるような、脊椎の可動性の制限があると、その上を走る筋肉は弦を弾かれるようにゴリっと音を立ててるような感覚を引き起こします。
肋骨の整列
肋椎関節の異常
胸椎の異常
腕を上げていく角度と、脊椎の高さによって、上へ動いたり、下へ動いたり様々なため、どの角度でゴリゴリと音がいうのか、どこの肋骨のレベルなのか、も大切です。
もちろん上げる時だけでなく、下げる時に音がなるという人もたくさんいらっしゃるのでどのタイミングかもとても大切です。
なぜ競泳選手に多いかというと大きく三つあります。
①腕を上げる動作
クロールと背泳ぎに多いのは、片手を伸ばしていく動作だからです。
平泳ぎやバタフライは、両手を一緒に動かすために、脊柱の動きは前後にしか動きませんので比較的少なくなります。
②推進力を得るための腕を伸ばす動作
ただ腕を挙げるだけではなく、さらに上へと伸ばす動作が必要です。
腕が上げきったところでさらに突き出す動きはほとんどが脊柱で動かされるため、背骨に付着する肋骨の異常が起こりやすくなります。
③呼吸
呼吸は胸郭の運動なので肋骨の運動を伴います。
皆さんも、大きく深呼吸を、片腕を上げた時と降ろしている時とで比べてみると、だいぶ異なることがわかると思います。
クロールの息継ぎをイメージしてもらうとなんとなく、①②で負荷をかかっている肋骨にさらに呼吸で肋骨にストレスをかけていることが予想できるのではないでしょうか?
それでは実際の症例をご紹介いたします。
競泳選手で右腕を伸ばした時に右脇にゴリゴリと音がなる症状がありました。
当初は①左腰から足の張り感を患っており来院されたのですが、そのほかの症状で、②右肘の伸ばす動きの制限と③右腕をあげると脇がゴリゴリと音がなるのを訴えれおられました。
①に関しては左骨盤が後方下方へと変異しており、立位と座位で左足荷重が強くなっているためと思われました。
実際に仙骨と第4腰椎の下方変位を変えると足は軽くなりだいぶ楽になりました。
②右肘の伸展制限は筋トレ中に右の肘を痛めて以来、最終可動域の手前で止まるようになっていました。
③右腕を上げた際に胸椎の上方への可動性が大きいところと、小さいところによって、肋骨がデコボコしており、そこで広背筋の線維や肩甲骨が滑走する際に音を立てていることがわかりました。
症状を時系列に並べると、②→③→①とのことから
肘を痛め、伸びきらないことから、胸椎が無理に上方へと傾き胸腰の異常な歪みを作り出し、その結果、立位や座位での左骨盤、左下肢への重心移動が強く起こり、腰痛及び坐骨神経痛を起こしていたと考えられます。
肩の動きに対しての体幹のスタビリティが問題であるということはスポーツ業界では昔から言われていることではありますが、なぜスタビリティが低下しているのかは機能検査を繰り返すことと問診からでしか導き出せません。
適切な検査と適切な問診によって少しでも皆様のお力になれれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

(サテライト治療室:埼玉県大宮、千葉県我孫子市、山口県長門市)

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西村 公典

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グロウインペイン Groin pain 仙腸関節との運動連鎖

Groin painと言われれば、サッカーなど足に過度の負担をかけるスポーツで有名な股関節前面の痛みです。

Female foot with hip pain
他にもランニング、ゴルフ、野球、テニス、バスケットボールと様々なスポーツで見かける症状です。
Soccer player kicking soccer ball
surfing
Man dribbling basketball against defenders
スポーツと縁がないという方でも意外と同様の症状をもつこともあり、このことから、過度の股関節の負担が原因ではないことがわかります。
腸腰筋のストレッチが効果的と言われてはいますが、多くの方がそれで改善していないことが現場にいてよくわかります。
そんな方々の多くは仙腸関節・腰仙関節・大腿神経の三つのワードで大体が解決できます。
オーバユース(使い過ぎ)ではなく、なぜ回復できないかが問題のようです。
さて、今回はサッカー選手のGroin painの症状改善を元に仙腸関節と股関節の機能についてご紹介したいと思います。
両足の股関節ともに前面に痛みがあり、パスを出す、シュートを打つ、切り返す、しゃがむ動作で詰まるような股関節の違和感を感じ数ヶ月が経過。
整骨院では腸腰筋のストレッチと電気治療によって使った筋肉の疲労回復を行なっていました。
試合に出ればすぐに痛むことを繰り返し、だんだんとインコースへのパス、インサイドキック、カーブするシュートが出しにくくなり、当院に来院。
蹴り足は右、軸足は左だが、最近は左足の方がスムーズにけれるといった具合に右足の動きにだいぶ制限が出てきています。
このようにオーバーユースによって起こるとされている症状はただマッサージとストレッチ、電気治療といった使い過ぎと筋肉を刺激する治療ばかりが行われ、なぜその筋肉が過度の負担を強いられるのかを考えた治療はされていないのがこのスポーツ業界の良くないところでしょう。
身体の機能評価をすると、
股関節の可動域
屈曲 右:85° 左:95°  伸展 右:5° 左15°
外転 右:35° 左:40°  内転 右:0° 左5°
外旋 右:40° 左:50°  内旋 右:0° 左10°
かなり右の可動域が制限されていることがわかります。
SI joint Gloin pain
左の仙骨は下方に固定され、上方への動きが制限、反対に仙骨の右側は上方へと緊張し、下方への動きを制限されています。
右の腰痛を日常でも感じるようになっていると話されているのは、この右の腰仙関節の狭小による圧迫症状だと思われます。
特に仙骨の右下端で梨状筋や、仙結節靭帯と呼ばれるものが付着する部分が過緊張を起こしていました。
仙腸関節はというと、右の腸骨は前方・内方変位、左の腸骨は内方・後方変位。
この腸骨の傾きは股関節の問題とかなり関係があります。それは腸骨は寛骨と呼ばれる骨盤を構成する骨の一つで、恥骨や坐骨といった股関節を構成する骨と一つになっています。
腸骨の前傾と股関節の臼蓋の位置
腸骨の前傾と恥骨結合のずれ
つまり股関節の動きを制限する傾きになってしまうのです。
当院ではこの骨盤の関節の機能検査によってどの角度への動きが制限しているかを鑑別し、モビリゼーションによって緩めることを治療のコンセプトとしています。
仙腸関節モビリゼーション
仙腸関節の機能を取り戻すことによって股関節の可動域はかなり改善しました。
しかし腸腰筋の筋力はまだ落ちたままでしたので上部腰椎の機能検査をすると第2腰椎が右前下方変位で第2腰椎に付着する腸腰筋の起始部をリリースすると腸腰筋の機能も改善し、可動域がさらに改善しました
股関節とリリース
このように仙腸関節の機能異常がある状態では股関節をいくらストレッチしようが股関節の問題は改善されません。
今回は蹴り足の問題を改善することでよくなることができましたが、中には軸足の問題による蹴り足鼠径部の痛みや、軸足の鼠径部の痛みを抱えていた人もいました。
人それぞれ、緊張部位は若干異なり、それを把握することは関節のあそびの検査でしか判断できません。
スポーツの分野において機能検査が浸透してくれればこれらの問題で苦悩している方が多く救われるのではないかと期待しています。
長く続く股関節の痛みに苦悩している方のお力になれれば幸いです。

東京都港区芝5-27-5山田ビル503
にしむら治療院 西村 公典
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ゴルフ 左足壁の固定力と回旋という柔軟性

最近はゴルフによる障害、それも坐骨神経痛に悩まされている方が多数いらっしゃっています。
左足と右足によって原因となる場所は異なりますが、今回は左足壁の固定力と回旋という柔軟性についてお話をしたいと思います。
ゴルフでは左足での壁を作ることを教えるコーチが多いことから、最近では、左足の固定によって安定したスイングをすることができると考えられているようです。
スイングにもブームがあり、最近の主流は
“親指で踏ん張って、左足の壁を作って安定させる”
のようです。
“左足で壁を作る”ことによって得られる安定性が、固定となってしまい、左足での回旋力を失ってしまう人が非常に多いです。
壁を作ることに意識を費やすがゆえに回旋力を失っている身体の状態の中で、それでも大きく回そうとすると、最終的に足や腰に痛みをきたすことになってしまいます。
”この壁を作る”という行為は『固定』の作用が強いのが難しい点かと思います。
最近では、”この壁を作る”というのを『親指で踏ん張る』という表現で教えているコーチが多いように思えます。
この『親指で踏ん張る』という表現は非常に良い表現だなと思うのですが、そのポイントがうまく伝わっていない人が多いかもしれません。
回旋力は脊柱で捻ることができる角度よりも、股関節のひねる角度の方が非常に大きいため、股関節の回旋力を使わない手はありません。
それを”親指で踏ん張る”という言葉の縛りによって左足全体で親指を踏ん張ろうとすると・・・・
結果回旋できなくなってしまいます。
股関節は余裕を保ちながら、親指で踏ん張り安定を確保するのが重要です。
親指で踏ん張る行為を、例えば、膝で作ったり、足首の関節で作り上げれば、股関節での固定は少なくすみ、可動性に富む状態でスイングを行えます。
いくつかスイングを見てみましょう。
どれが良いというのはなく、下半身と上半身の動きの目的がバラバラになっていないかが重要。手の振り方を変えれば、それに合わせて、下半身の使い方も変えなければならない。
つまり下半身の使い方が変われば、上半身の使い方も変えなければならない。
Female golfer

骨盤の左回旋が強く、臀部の中心は右に寄っているタイプ。骨盤の回旋が強いため、不安定になりやすいがパワーが出る。
足元まで見えていないが、膝の方向も前を向いているので、足首から前を向いている様子。この形で、親指で踏ん張るのは股関節にかなり負担がかかる。
左肩はやや低めでフィニッシュしているため、横にスイングしやすい形。

one caucasian man golfer golfing in studio isolated on white background

骨盤はほぼ正面を向いているため、股関節の内旋という動作が大きくなければできないスイング。骨盤は右に傾斜している。そのためクラブは地面よりも45°の角度を作れる。

one caucasian woman woman golfer golfing in studio isolated on white background

骨盤は右にやや向いているため、左足の固定が強いタイプ。骨盤の右傾斜は強いが、上半身は左傾斜している。下半身が行っている動きと上半身が行なっている動きが異なっている。

Female golfer striking a golf ball on a golf course, full body rear view looking down the golf course

骨盤の回旋は弱く、左に傾斜している骨盤の形。左傾斜の方が、左臀部の筋肉は過緊張しやすい。回旋を少なくすることで、その負担を弱めている可能性が高い。

image of a golfer playing a chip shot onto the green on a golf course in south africa

骨盤の軸に対して、上半身が右にスウェーしている。骨盤の重心移動を先行させていながらも、上半身の回旋時に右にスウェーしているため、骨盤の上に上半身が載っていない。

この”回旋力”という『動』”親指で踏ん張る””壁を作る”という『静』を多様に存在する下肢の関節で使い分けることが、腰や足に痛みを出さずに動き続けるコツになります。
そのために特に必要なのが、股関節の柔軟性と、仙腸関節の柔軟性と固定力、距腿・距踵関節の股関節に対する協調運動です。
肩と背中との連動がうまく行くためには仙骨がこの中継点なるため、肩や肘など上半身の問題も抱えている方は、股関節の動きに対して仙骨がどのような傾きをしているのかを検査し、改善することも大切となってきます。
当院では各関節の動きの遊びを検査改善することによって、それぞれの動作の可動域精一杯に動かした時の余裕を作ることができます。
運動時の腰や足の痛みにお悩みの方のお力になれれば幸いです。
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繰り返す足首の痛み 関節炎?腱鞘炎?捻挫?リウマチ?

最近多く来られるのが手足の痛みが長く続いている症状の方です。
腱鞘炎・関節炎を繰り返している方や、捻挫後の痛みが長く続いている方。
リウマチの疾患を持っていて関節の炎症を繰り返している方、そういう方が非常に多く来院しています。
どの方もそれぞれ痛みが軽減するポイントは異なりますが、腰と骨盤部位で多くの方が改善しています。
そもそも足に向かう神経は腰と骨盤を起点としているため、そこがおかしくなると下肢はこわばり、思うように動かず、怪我や炎症に繋がっているのが、改善する理由なのでしょう。
本日は、サッカー選手の捻挫後から繰り返す足首の痛みについて紹介するとともに、繰り返す関節炎の問題に対して考察していきたいと思います。
数年前に練習中に相手選手との接触によってバランスを崩した際に足首を捻挫し負傷。
そこまで腫れることもなかったため、軽くテーピングで固定しながら練習を続けていた。
最初はテーピング固定による負担と捻挫後の後遺症で痛みが出ているのかと思っていたが、数ヶ月も続いた。
体幹のトレーニングや足の機能を上げるためのトレーニングをしていたが思うように変わらず、痛みが引いたと思ったらまたぶり返すといった具合で数年間経過、そして当院へ来院となる。
来院時は強い炎症はなく、足首が動きづらくこわばりを感じる程度。
ひどい時は、足をつくとびりっと電気が走り、足を引きずって歩くようになる。
ふくらはぎとスネは常に張っている感じで走った後はパンパンに張る。
痛みは外くるぶしの全体か、内くるぶしの前側が痛み、来院時は内くるぶしの前側は圧痛があった。
電気マッサージとスタビリティのトレーニングをずっと行って来ているが思うように経過は改善していない。
可動域・可動性を検査してみると
患側の左足首は健側に比べて、5度動きが小さく、全体的に動きが重い。
足首を素早く動かしてもらうと左足がだんだん遅れてくる。
内反時の足の動き
内反の動きが強く制限されており、距骨の内側が前方へとずれている。
圧痛の箇所も距骨の内側だった。
距骨の内側の前方変位
SLRは左30°右45°でこれも患側が悪い。
外転は左30°右45°、内転は左5°右15°
外旋は左40°右45°、内旋は左5°右30°
股関節のすべての動きで左側が落ちている。
仙腸関節は左側が下方に外方に開くように変位していてこれが股関節の機能異常とも関係が高そうであった。
腰椎は左に側弯しており、特に腰の3番目が一番左に寄っている。
腰椎の変位
腰の自覚症状は全体的であり、特に背骨の中心に近い真ん中が痛む。
仙腸関節をリリースすると股関節の回旋、外内転は改善するがSLRと足関節の可動域はまだ上がらない。
腰椎のL2の左が上方への動きが鈍く、そこを改善すると、アキレス腱が伸びてやわらかくなり、腰椎のL3が左から右への動きが制限されていたのでそこを改善するとつま先を伸ばす動きに変化が出始めました。
仙腸関節のテクニック
距腿関節
何回かの治療で気付いたのが、治療の順序が大切であるという点です。
2回目の治療は、1回目の気づきを生かして、腰椎から治療し、その後仙腸関節股関節の治療へと行ってみたのですが、なかなか緩みません。
股関節→仙腸関節→腰椎→足関節
の順でないと体は応答してくれませんでした。
このことから、受傷機序は
足関節を捻挫した後、テーピング固定のままの練習で股関節が緊張を起こし、腰椎のねじれを増強し、結果坐骨神経を刺激して足関節の拘縮へと繋がった。
最近気づくのは治療の順序がとても重要であるということです。
問診からある程度治療箇所のプライオリタイズを検討することが結果に左右します。
ぜひ来院の際には受傷前後から今に至るまでの体の不調の時系列をお聞かせいただけますようご協力お願いします。
足の痛みでお困りの方のお力になれれば幸いです。
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にしむら治療院 西村 公典
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手の痺れ・腱鞘炎・手が動かない・手のこわばり

足の異常で来院される方と同様に多いのが、手の障害で来られる方です。
足を痛めて歩けなくなるといった具合に、手も障害が出ると物が持てない、ペットボトルのキャップが開けられないといった日常動作に何かと不便が出てきます。
以前にも手が焼けるように痛いといった症状に対してのブログを掲載しましたが、今回は手のこわばりを訴えて来られた方の症例についてお話しします。
何度も話に出していますが、手の神経は首から出て、鎖骨の下、肋骨の上を通って各神経枝を出して肘を前後左右へと分岐して手まで向かいます。
ですので、手の先の障害が出た場合、真っ先に疑うのは「頚椎」「鎖骨と肋骨」「肩」「肘」「手首」というように神経の経路のどこかが問題が起きても手の先に症状は起こりうるのです。
ただ、頚椎の場合は、首が悪いからと言っても腰と背中の影響によって頚椎に支障を期待している場合は多く、結局のところ全身を治療しなければなりません。
さて今回は、そんな頚椎の問題が肋骨の機能異常によって起こった例をご紹介します。
40代女性、左手の腱鞘炎から始まり、続いて右手の腱鞘炎が起こってきました。
彈発現象(バネ指)は最初起こっていたものの、経過とともに手のこわばりとして変化していきました。
来院時バネ現象は起きず、指が曲がらず、伸びることにも多少の制限がありました。
指の解剖図
手の腱鞘
念のため、リウマチの検査も行いましたが、幸い陰性で腱鞘炎の治療を継続して様子みましょうとなっていましたが経過は変わらず、当院へと来院されました。
手のこわばりは最初から症状のある左手の方が強く、右手は深くは指が曲がらないものの、指が手のひらに触れられる程度でした。
一方左手の中指と薬指は曲げても手の平につかず宙に浮いてしまいます。
グーパーグーパーと離握手運動を素早く行ってもらうと、左手は遅れてしまい、すぐに腕全体がだるくなるというものでした。
この離握手運動はルーズテストと呼ばれる胸郭出口症候群の検査と似ているもので、腕全体がだるくなるという表現もまさしく胸郭出口症候群の症状と似ています。
つまり斜角筋・鎖骨・肋骨・小胸筋のポイントで一つ改善できるポイントがありそうです。
実際に触診してみると、
左の第1肋骨、第2肋骨は下がり、第7頚椎は下の第1胸椎に比べて右に傾いています。
第8頸神経であれば過度のストレッチによる障害、第1胸神経であれば圧迫神経障害というところでしょうか。
椎骨の関節の動きを検査(モーション・パルペーション)すると第1肋骨<第7頚椎<第6頚椎の順に硬さが強くなっていました。
鎖骨はというと肋骨に比べて左右の差は少なく、肩甲骨を含めて上肢帯によって、歪みを補正しているようです。
rib hight
右の第一肋骨は上に上がっており、下に押さえながら、右手を動かしてもらうと右手に関しては自由に動くようになりました。
同様に左側の下がっている肋骨を上へ押圧をかけて左手を動かしてもらったら、こちらはまだ変化が出ません。
二次的に頚椎が歪んでいる場合はこういうことがたまにあります。
第1、2肋骨のように下方変位している部分を探してみると、仙骨及び骨盤が左下方変位、胸腰部移行部の左下方変位、肩甲骨下端部の左下方変位。
それらを一度治療をした後に、再度肋骨の左側を上方へと押圧しながら左手の検査をするとだいぶ左手の指が曲がりやすくなりました。
手根骨の矯正や指の関節の治療を含めて4回で指が手の平に触れられるようにまでなりました。
たまにまたこわばることもありますが、経過良く過ごされているようです。
手の痛みやこわばりで苦悩している人のお力になれれば幸いです。
今回は幸いにもリウマチではありませんでしたが、リウマチの場合も同様の治療計画で痛みはだいぶ取れてきます。
無理のない治療で寛解することができれば幸いです。

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にしむら治療院 西村 公典
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右の首から肩の痛み 肘のリストターンの障害との関連 ゴルフ

最近はますますゴルフによる障害の方が増えてきました。

プロやティーチングプロにもお越しいただき、いろんな視点を皆様から教えて頂いております。

人それぞれ、目的としている動作には若干の違いがあり、私は治療家として、患者さんが求めている動作を遂行するために必要な動きを、「筋肉」「関節」「神経」の点から治療していきます。

今回、右ひじのリストターン(肘の回内)が障害されているために起こった肩と首の痛みについて治療考察を述べたいと思います。

50代男性
ゴルフを始めて数十年、長らく軽い腰痛と臀部痛を抱えていましたが、ここ数ヶ月、右の首から肩にかけての痛みに悩まされ当院へ来院されました。

腰痛はゴルフの疲労からくるもので右の下部腰椎、臀部に思い痛みがあるものの、日常に困る程度ではない。
右肩はテイクバック時のトップで痛み、日常生活でも肩は水平以上にあげると痛みが出るようになってきています。

右肩は左よりも高く上がり、頚椎から出る頸神経も右側は強く緊張しており、この頸神経が肩の痛みと関連していることがわかります。

肩甲上腕神経
肩甲上腕神経

なら治療は簡単です。
肩が上がっている部分を探し、頚椎にかかる負担を取り除く、そして頚椎の可動性が減少している部分を改善し、肩甲上腕神経の機能問題を改善すれば良くなります。

頸神経

治療後はうまくいっていたのですが、ゴルフ後にまた肩が上がらなくなることを繰り返してしまいます。こういった場合は治療ポイントが足りていないことが多いため、再度検討する必要があります。

今行えない動きは、右の股関節の外転、屈曲。
骨盤は右が上がっているため、腰部の神経の圧迫も多少出ているようです。
腰仙関節の治療と仙腸関節の治療で腰下肢の可動域と鈍痛は解消されました。
右の腰部の持ち上がりが肩を上方へと突き上げていることも考えられましたが、多少の肩の可動域は改善するものの、それだけでは思うような結果にまでは辿り着けませんでした。

腰仙関節・仙腸関節
仙腸関節

右肘の可動域を測ると回内・屈曲が制限しており、それがインパクト時に必要なリストターンを抑制してしまい、結果、肩の内旋という動作でカバーしたために起こった体幹の左屈(右肩上がり)だとわかりました。

肩内旋

通常肩の痛みでは肘の検査を欠かさないのですが、頚椎の治療で良い結果が出ていたために、細かく治療しなかったのが今回仇となってしまったようです。

少しでも早く、そして少しでも軽くなるように今後も精進を続けていきたいと思います。

 

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