長く続く腱板損傷 クリック音 腰痛との関連 東京都港区にしむら治療院

野球やテニスなど運動をしている人以外にも多い肩の障害の一つである肩板損傷についてお話しします。

肩の痛みですが、多くは肩以外の問題によって起こります

まずはどこの問題から起こっているかを検査していくことが重要です。

 

今回の症例は腰痛の治療が長く続く肩の痛みとクリック症状を改善した例をご紹介致します。

 

50代男性休日は草野球

右肩のクリックとインピンジメント症候群は数年間続いており、最近だんだんと腕も上がらなくなってきた(外転100°屈曲110°)

来院理由はこむら返りがひどく腰痛も気になる様になったため紹介されて来院しました。

普段はデスクワークで週末はほぼ毎週野球をしています。

 

こむら返りは両足で、左足の方が強い。

腰痛は骨盤から下部腰椎の辺りで、全体的に猫背になっている。

圧痛部位は左側は仙腸関節下部・仙骨後面および外側面。

右側は仙腸関節上部・腸腰靭帯部・L4/5椎間関節・多裂筋部でした。

腰痛部位と圧痛部位
腰痛部位と圧痛部位

左のこむら返りは左仙腸関節の機能低下・梨状筋の緊張から来る仙骨と座骨神経の緊張によって起こり、

右のこむら返りは右仙腸関節の可動性亢進L4/5の機能不全によるS1神経の緊張と考えられました。

 

猫背を治せば肩の可動域は多少変化するが、腕の動きに合わせた体全体の運動連鎖をちゃんと治さなければクリックはなかなか良くなりません。

 

胸椎は右側弯(右凸のカーブ)を呈しているため、右肩の方が左よりも高い。

つまり肩を外転していく時に上腕骨の動きよりも肩甲帯の動きが先に出てしまうため、ここでインピンジメントしやすい

この場合のインピンジメント症候群は一般的に言う60°〜120°よりも後半の90°くらいから起こりやすい

スポーツトレーナーはこれに対して体幹が弱いために起こるからとコアトレーニングを進めやすいが、問題は体幹が使えなくなるための脊椎の機能制限をしっかり探さなければ問題解決にはならない。

調べていくと、まず腰椎が左側弯・仙骨の左下方変位しているために左側に体重が乗っている。

それを代償する様に胸椎は右側弯になり、胸椎から上のみが肩と連動しているようである。

仙骨と腸骨、さらにL1の動きの制限を改善することで肩の動きに対しての体幹の連動と初動の準備を行うことができました

肩関節の治療をせずにインピンジメント兆候は改善し、こむら返りと関連していた坐骨神経の緊張も治まりました。

 

まだクリックはないものの腕の重さが存在していましたが、頸椎の緊張も一緒に取ることで改善しました。

仕事が忙しくなると同様の症状が再発するので、動きの連動を体が覚えるまでに数回治療を続けましたが、今では普通に野球もできる様になりました。

 

長く続く肩のトラブルでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

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