左肩から腕のしびれ 肋間神経痛 頸を左に傾けると起こる 東京都港区にしむら治療院

「頸を傾ける」、「上を向く」
これらはジャクソンテスト・スパーリングテストと言われる神経根圧迫障害で認められる検査法に近い動作です。

整形外科ではこの動作での手の痺れがあればすぐに神経根障害を疑います。

 

今日はこの「頸を左に傾けた時に起こる左肩から腕の痺れ」が頸椎の神経根障害ではない部位での改善が認められた例をご紹介致します。

 

50代男性、朝起きると肩背部から腕にかけて痺れと痛みがあり、寝違いかと当初思ったが、どんどん腕の重さと痛みが強くなったのでその日のうちに来院されました。

 

まず問診で気になる点は、腕から手の先までしびれるという広範囲の問題です。

神経根障害であれば、

「肩から腕にかけて」「肘の周囲」「小指から肘にかけて」

など、肩から手先までしびれるというのは、神経障害というよりは、どちからというとトリガーポイントと呼ばれる、筋肉の緊張から起こるしびれ感」の可能性が高いと感じられました。

 

ですので細かい問診が重要になります。

痛みは肩甲骨の内側と、頸と肩の付け根に始まり、腕の後面・外側を通って指の方まで走る。

棘下筋・小円筋・肩甲骨下筋・斜角筋あたりのトリガーポイントが考えられます。

棘下筋関連痛
棘下筋関連痛
斜角筋関連痛
斜角筋関連痛

イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用】

 

 

Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual
Janet & Simons, David Travell
Williams & Wilkins
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この本は読んだことありませんが、師匠の中川貴雄先生がお話ししていた本ですのでご紹介。

 

動作時の痛みを分析する必要があります。

神経根障害なのか、動作時に起こる筋肉や関節の関連痛なのか。

頸を左に倒した時、肩ごと左に倒す傾向がありました。
Th3が大きく倒れ込み、Th4は逆に動いていないため、肋骨の3番と4番が非常に狭くなっており、胸部への痛みの出現しているため、ここには肋間神経痛が関与しているようでした。

下部頸椎は左凸で、左屈ができなくなっており、神経根障害の可能性は低いことが考えられました。

 

肩甲骨は内方・下方に変位し、棘下筋・小円筋は緊張し、圧痛と痛みとしびれの再現があったため、これらのトリガーポイントも混在しているようです。

 

つまり、肋間神経痛が肩・背部・胸部の痛みを起こし、肩関節に存在する筋肉がトリガーポイントとして存在し、上肢一体の痺れと痛みを起こしていました

 

動作時からすぐに神経根障害を疑ってしまいそうな病態ですが、細かい問診と触診によって、状態が見えてきます。

 

直後の治療効果としては 10→7 といった変化でしたが、次の日からスッキリ良くなったと連絡を受けたので根本の原因に近いところを改善できていたようです。

 

腕の痛みや痺れでお困りの方に少しでもお役に立てれば幸いです。

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

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