左手の力が入らない 握れない 胸郭出口症候群 東京都にしむら治療院

三ヶ月前から手の力が入らなくなり、モノを握ることも難しくなった患者さんの症例報告です。

 

三ヶ月の経過はすでに筋肉の萎縮を招いていますので、神経の促通と運動療法とを加えなければなりませんので、治るまでに症状が出た程度の時間が必要になってしまいます。

また筋の機能低下を他の筋肉で補おうとするため、変な動きの癖も起こってしまうため患者さんに正確な動きを覚えてもらう必要もあります。

 

50代男性

三ヶ月前から左腕の重い感じがあり、肩を引くことが困難になり、次第に手先も動かなくなりました。

整形外科やマッサージに通うも効果がなく、当院に来院されました。

 

まず症状からすぐに胸郭出口症候群の一つである「肋鎖症候群」が浮かびます。

胸郭出口症候群は主に三つの神経圧迫部位が知られています。

一つは斜角筋・もう一つは小胸筋、そして鎖骨と肋骨の間である肋鎖症候群

 

それぞれの圧迫部位で、しびれや筋力低下・冷感もしくは灼熱感の増悪する姿勢が異なります。

腕を後ろに引くと次第に鎖骨が回転を始め、その結果肋骨との隙間が狭くなることから、神経の絞扼障害が起こりやすくなります

まさしく、この患者さんが訴えている動作と症状が一致します。

問診が非常に重要であることがわかりますよね。

 

どこが悪くて肋骨と鎖骨の間が狭くなったのかを分析する必要があります。

肩関節を構成する肩甲帯の傾きが強いのか

肋骨が引き上げられてしまっているのか

鎖骨が下がっているのか

 

体の状態を見ると

左肩下がり(Th4~Th12のあたりが右凸になるような歪みがあり、結果左肩が下がっている)

頸椎と上部胸椎は左側弯(左肩が下がっているのを代償する様にC3~Th3までは左凸の側弯)

肩甲骨は左側が下にひかれ、鎖骨も肩甲骨に引かれる様に下方へと下がっている。

 

検査はそのまま治療へと繋がることができるので、

肩甲骨を引き上げること(肩甲骨のモビリゼーション)

鎖骨も引き上げること(胸鎖関節のモビリゼーション)

頸椎の代償性側弯を改善するために、胸椎の左下方変位を取り除く(胸椎のモビリゼーション)

左の上部肋骨(Rib1~3)の上方変位を改善し、鎖骨の間に隙間を作る(肋骨のモビリゼーション)

 

胸椎の治療中から左手の握力が少し回復しました。

鎖骨のモビリゼーションによってさらに改善し、こわばり感が抜けました。

しばらくするとまた戻ってしまうので、繰り返し治療しながらだいぶ改善していきました。

 

握る動きで、筋の萎縮から手首の動かし方に癖が生じてしまっていたので、手関節と肘関節の機能検査も行いながら治療を進めることで違和感がないまでに改善することができました。

 

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

各関節の動きの検査をモーションパルペーションといいます。

モーションパルペーションはごく弱い力で検査するのですが、そこにほんの少し力を加えた状態がモビリゼーションという治療法になります。

痛くもなく怖くもない治療を心がけることは、いろんなところで激しい治療を受けた方に取って安心して治療を受けることができるため、とても大切なことです。

一緒に学びたい方はこちらをご参照ください。

当院は講師として参加しています。

 

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