太ももの外側のしびれ 足を引きづる 腹部の違和感 東京都港区にしむら治療院

太ももの外側の痺れを訴えられている患者さんは多く、ひどい人はびっこをひくほどの方がいらっしゃいます。

起こりうる原因として考えられるのは

Ⅰ:から起こる神経痛(大腿神経)・関連痛(上部腰椎の椎間関節等)、

Ⅱ:腹部の筋肉の緊張による神経痛(外側大腿皮神経の絞扼)、

Ⅲ:鼠径部での絞扼による神経痛(外側大腿皮神経の絞扼)

Ⅳ:股関節の問題、

Ⅴ:仙腸関節の関連痛、

Ⅵ:小臀筋関連痛(トリガーポイント)

 

この中から検査と触診からその人の病態を把握していくのですが、問診と触診である程度予測できます。

そして複合的に関わってくるので、広い視野で治療を進めていくことが重要です。

 

50代女性:太ももの痺れと歩行障害についての症例をご紹介します。

 

数年前より、右太ももの外側に痺れが出現し、ひどい時にはびっこをひいてしまう。

びっこを引く程度になると、座っていたり寝ている時もうずくため、立っている方が楽だという。

腰痛の自覚はなく、自覚としてあるのは足の痺れと痛みである。

後で確認して分かったのは、右腹部に違和感があり、ひどいと痛みがあるという。内蔵起因のものかと不安だったが内科では問題なかった。

 

触診で確認すると

右骨盤から大腿骨の大転子にかけて緊張が強く、左側と比べると飛び出している様に感じる(大腿骨の外方変位)

大転子検査
大腿骨の外方変位

腸骨の前面に手を移すと、右の下腹部から大腿骨の前面まで非常に強い緊張があり、触れると右足の外側にもやもやっと関連痛が起こる。

これは鼠径部での大腿外側皮神経から起こる神経痛が考えられることが予想だれました。

鼠径部の絞扼神経障害 外側大腿皮神経
鼠径部の絞扼神経障害
外側大腿皮神経

骨盤の状態はというと、右が前傾が強いため、外側大腿皮神経をねじらせるようなストレスが存在する様に考えられました。

また右側の仙腸関節は開いており、可動性の亢進、つまり捻挫に近い状態であると考えられます。

仙腸関節のHyper mobility
仙腸関節のHyper mobility

仙腸関節のHyper Mobilityによる関連痛として大腿部への放散痛が挙げられます。

そのため今回も仙腸関節の治療も外側大腿皮神経へのアプローチと共に行いました。

 

股関節の可動性はどうかというと

外旋が全くできないという状態でした。

さらに屈曲での腹部の違和感の増悪が見られ、股関節の動きの改善も必要でした。

歩行障害が出た時はこの股関節の状態がさらに悪かった時と思われます。

股関節の外旋
例:右股関節が開かない
股関節の屈曲
この時に腹部に違和感があった

 

外側大腿皮神経の起始部である上部腰椎はというと、腸骨の前方に引っ張られる様に右骨盤が前に引っ張られ、そのスタート地点が上部腰椎でした。

つまり上部腰椎から右前方へと引っ張られ、そのため大腿神経の圧迫の加わっているようです。

 

すべての状態が把握してやっと症状の改善が見られ始めました。

長い経過患っている方の場合は、一つの病態によって起こる症状ではなく、複数の問題が絡み合っていることがほとんどです。

そのため治療は難しいですが、きちんと状態を把握すれば良くなるため、患者さんと共に問題把握に勤めることが重要です。

下肢の痛みや痺れにお困りの方の助けになれれば幸いです。

 

西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

 

本の紹介

解剖学のお勧めはネッターですが、視点が違うためいくつかの解剖学書を持つことをお勧めします。

ネッター解剖学アトラス 原書第4版
Frank H. Netter
南江堂
売り上げランキング: 83,122
プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 第2版
医学書院
売り上げランキング: 4,926
筋骨格系のキネシオロジー―カラー版
ドナルド・A.ニューマン 嶋田智明
医歯薬出版
売り上げランキング: 33,596
オーチスのキネシオロジー 身体運動の力学と病態力学 原著第2版
ラウンドフラット
売り上げランキング: 131,836

Share This:

「太ももの外側のしびれ 足を引きづる 腹部の違和感 東京都港区にしむら治療院」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です