マラソン お尻の痛み 足首の痛み 東京都にしむら治療院

マラソンがブームになり、今まで全く運動してこなかった方から、普段からスポーツをする方まで、たくさんの方がマラソン大会に参加される様になりました。

走っている最中に突然股関節からお尻にかけて痛みだし、それから歩くのも大変で、ほとんど走れなくなった方の治療についての症例報告を致します。

ランニングと仙骨の可動性」についてはこちら

足の痛みと 脛骨・腓骨・距骨・踵骨・舟状骨の機能」についてはこちら

ランニングと接地時の力学的動作分析」についてはこちら

 

40代女性、三ヶ月間、思い当たる原因は無いが、大会でいつもより短い距離から右臀部の張り感を感じ始め、続いて左股関節にも違和感を感じ、足全体が思う様に前に出なくなり、その日は何とか歩いて完走するも足全体が重い。

主症状は臀部の張り(右>左)ふくらはぎ外側の張り、腰の違和感。

スポーツ歴はジョギングの他にも水泳なども行っている方でした。

 

歩行動作を分析すると、前傾姿勢が取れていません

歩行動作の問題には動作解析を行います

当院では歩行やランニングの障害の方にはトレッドミルを用いた動作解析を行います。

 

骨盤から上の上半身が後方へと引っ張られているために足が蹴り出しにくそうでした。

踏み出し足よりもお尻が側方に触れるため、いわゆるアヒル歩行のような筋力を使わない歩き方にもなっています。

 

まずは歩行動作から予想できる、股関節の伸展・外転・回旋の制限、骨盤の前傾の制限、体幹の伸展の制限があるかを検査する必要があります。

股関節の外転検査
股関節の外転検査
股関節の外旋検査
股関節の外旋検査
股関節の屈曲
股関節の屈曲
SLR検査
SLR検査
腸骨の前方可動性検査
腸骨の前方可動性検査
仙腸関節の検査と治療
仙腸関節の検査と治療

 

 

腰椎は左側弯(左凸)を呈し、肩の高さは腰椎の側弯に合わせて左が高い。

肩が下がっているせいなのか、肩の可動域は右<左

 

上部腰椎から下部胸椎の右側に緊張が強く、大腿神経のストレスが伺えます。

仙腸関節は右側がグラグラで、大腿骨は右が後方変位

この大腿骨の後方変位が、蹴り出すために必要な股関節の伸展を制限していました。

股関節の可動域

屈曲 R100° L110°

外転 R15° L30°

外旋 R15°(有痛) L30°

仙腸関節
左側が固く、右側は緩い

左の後傾と内方変位のために前方と外方への可動性制限

腸骨の前方可動性検査
腸骨の前方可動性検査
脊柱モーション・パルペーション―脊柱可動性検査法 (カイロプラクティック講座)

 

右の腸腰筋の緊張・圧痛、筋力テストも右側が低下

 

これで右股関節の問題点は明らかになりましたが、左側は可動域が保たれているため問題が見えてきません。

トレンデレブルグ兆候を見るために片脚立ちをしてもらうと、右足たちの方が安定があり、左足だと片脚で立てません。

過去に大きな捻挫と指の骨折を左足にしているということで、左臀部に負担が来るのは足首の不安定が問題になっていることが予想できました。

小指を浮かすために外反させる
小指を浮かすために外反させる

 

3ヶ月の間の通常の治療では効果がなかったのはこういったことが原因なのでしょう。

 

足関節を検査すると、
左側の、立方骨と外側楔状骨が上方変位母指屈筋が緊張、距骨内方変位

小指の骨折後に外側を浮かせて歩いてたそうです。

足の治療したあとは、左足の片脚立ちも行いやすくなり、体重移動のリハビリを本人に指導しました。

 

右の股関節は腰椎の治療と、大腿骨の後方変位、腸骨筋のリリース、左の仙腸関節の前方への可動性を改善させることで右の股関節の外転・外旋ともに改善していきました。

股関節のマイクロ牽引法2
股関節のマイクロ牽引法
腰椎のモビリゼーション
腰椎のモビリゼーション

 

片道2時間以上の通院でしたので、治療の間隔が広かったのもありますが、3ヶ月ほどで10kmは走るのは大丈夫になりました。

 

走る時に必要な姿勢の指導や基本動作の指導も加えて、痛みが取れたあとも定期的にフォローしています。

 

昨年のマラソンの大会より、今年は30分も早いタイムになったと連絡を受けました。

 

歩行による問題やマラソンによる問題に対して困っている方に少しでもお力になれれば幸いです。

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

私が治療のすべてを学ばせていただいている勉強会が来年度の募集を始めています。

興味がある医療従事者はセミナーに参加してみてください。

当院も講師として参加させて頂いています。

モーションパルペーションスタディグループ

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「マラソン お尻の痛み 足首の痛み 東京都にしむら治療院」への2件のフィードバック

    1. 仙骨は前にうなづく動きで、骨盤の前傾を行います。そのことが重心よりも体幹を前に押し出すことができ、走る時の推進力となります。

      仙骨は基本的には、足がついている側が下がり、反対側が持ち上がるという横への傾きの変化が生じます。
      ランニングの場合は接地した瞬間には、接地と反対側の仙骨が持ち上がっていなければなりません。

      また、接地している足と反対側の仙骨は前方に回旋していなければなりません。

      つまり、ランニングの時には前に傾くうなずき、横に傾く側屈、回旋が行われる必要があります。

      ランニング動作を後ろから撮影したものがあれば、分析できますので、御興味あれば、メッセージいただけたらと思います。
      nishimura.ac.chiro@gmail.com
      もしくは治療院のホームページよりemail下さい。
      nishimura@hari.space

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