フォアフット時に起こる足の痛みの考察 にしむら治療院

フォアフット・ベアフットというワードが主流になりつつランニングの世界。

走り方を指導するわけではなく、足の障害を持つ方にどのような変化を出せば痛みが少なくなるかが我々の領域であるので、フォアフット・ベアフットが良いかどうかは述べません。

本日はフォアフット走行に対して起こる足の痛みについて、どういうことが起こりうるかを考えて行きたいと思います。

そしてこの考察の部分は他のスポーツ、例えばバスケットボールの様に前と上という空間に対して対応しなければならない競技に対してもとても有効な概念になります。

Back view of man shooting basketball outdoors
Back view of man shooting basketball outdoors

 

まず、簡単にフォアフットの説明からして行きたいと思います。

足の指の付け根、足部の前面で接地することによって反射的に起こるふくらはぎの収縮を用いる走法です。

足の付け根で接地すると、テコの原理から、足首は背屈と呼ばれるつま先を上に上げる力を受けます。

plantar and dorsal flexion
plantar and dorsal flexion

背屈の力がかかるとアキレス腱が伸ばされ、アキレス腱反射と呼ばれる底屈の力が働きます。

この力を利用して走るというのがフォアフットの理論です。

メジャーリーガーのイチローの動きもこういう理論を利用しています。

 

さて、お気づきの方もいるかと思いますが、この底屈の運動は身体を上に持ち上げる運動です。

いわゆるジャンプの時にも用いられる運動のため、バスケットボールではたくさん使われる動きになります。

格闘技でパンチを出すタイミングの時の足の角度と位置が重要なのはこの「前」か「上」かに力をかけるための力学的な問題となっている場合が多いのです。

 

これをランニングに活かすにはどうしなければならないでしょうか?

これが前のめりになるというのに繋がるのです。

前のめりになった状態だと上に向いていた力は前方へと変化します。

足関節と力のベクトル
足関節と力のベクトル

以前からこの前に傾く、前に倒れそうになったときに足が勝手に出る(踏み直り反射と呼ばれる現象)この体勢が良いとされているのはそのためです。

バランスと足の筋収縮
バランスと足の筋収縮と神経機構

つまり前傾姿勢を保てない方というのはフォアフットでは逆にタイムが遅くなったり、別の箇所が痛くなったりとしてしまいます。

 

正確にいえば、膝関節、股関節、骨盤、脊柱とすべての関節の位置が関係してきますので、診察では全体の連動性を検査する必要があります。

脛骨の前方後方可動性検査
脛骨の前方後方可動性検査

SLR検査

距腿関節
距腿関節
内反と外反の接地方法
内反と外反の接地方法
運動連鎖
運動連鎖

 

 

そしてもう一つ重要なのが、途中にも出たアキレス腱反射という現象。

左右に差がある人が非常に多いです。

痛みのある患側で亢進している人が多いです。

アキレス腱反射の亢進とは、医学を学んだ人からするとそれって脳疾患が疑われてヤバい現象じゃないの?と教科書で学んだことが頭に浮かぶかもしれません。

その可能性はゼロではありませんが多くの場合は関節の機能異常が原因です。

筋肉の短縮、関節の位置覚の異常、関節の拘縮、坐骨神経痛の有無、電解質異常など、様々なことが関与しますが、まずは坐骨神経系、関節の機能異常を治療を試みましょう。

当院が行っている関節神経学的治療というのは、関節の機能を正常化することによって、今回のようなアキレス腱反射を改善することを指しています。

当院で行っている治療

 

アキレス腱反射の亢進は何がいけないのかというと、
まず筋緊張が強いので痛めやすい
すでに坐骨神経の問題を発しているため、障害が波及しやすい。
関節のアライメント異常も起こっていることが多い。

つまりすでに問題だらけというわけです。

走り方を変えて良くなる人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は故障します。

 

このように諸説ある走り方の指導によって変化した身体の使い方は、本能的に効率の良い動きにあれば良いのですが、なんらかの身体機能の破綻により行えない場合は、走り方を変えることで故障することに繋がります。

 

足の痛みで苦悩する方の手助けに慣れれば幸いです。

にしむら治療院 西村 公典

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

03-6435-2437 nishimura@hari.space

にしむら治療院ホームページ

 

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